研究課題
【データベースの中からcleft形成とbud伸張に関与する遺伝子の探索】唾液腺上皮のcleftとbudに強く発現する遺伝子・分子に着目し、in situ hybridizationや免疫染色で局在を解析し、候補遺伝子のスクリーニングを行った。さらに、siRNAを用いて実際に臓器形成に関与する遺伝子かどうかについて機能解析を行った。【候補遺伝子・分子の発現を誘導する薬剤の探索】特許切れ既存薬だけの化合物ライブラリー Prestwick Chemical Library (PCL)を活用しながら、探索中である。既存薬ライブラリーPCLを添加した96穴プレートを用いて、マウス唾液腺上皮細胞(SCA‐9)とイヌ腎臓上皮細胞(MDCK)、胎生13日目の唾液腺を培養してきた。培養後、細胞や組織を採取し、total RNAを抽出後、定量的real-time PCRを用いて、FN1、Btbd7、MTR1、LFR1、M3R、Grhl2等の遺伝子発現を解析した。【選択薬剤の増殖・アポトーシスに対する活性の確認】前のステップと同様に細胞や組織を採取し、細胞周期に関係するCiclinD1の活性化、細胞増殖、アポトーシスへの効果を解析してきた。【導管結紮や放射線照射に対する薬剤の障害抑制効果の判定】臓器の損傷・修復機構を解明するために、唾液腺の導管結紮や放射線照射を行い、成体マウス唾液腺細胞と培養細胞株、胎生13日目の唾液腺を培養することによって、薬剤のスクリーニング検査行った。培養後、細胞や組織を採取し、total RNAを抽出後、定量的real-time PCRを用いて、細胞周期に関係するCiclinD1の活性化、細胞増殖、アポトーシスを解析してきた。【HIF-1αの関与とシグナル伝達機構の解析】本研究により、Hypoxia-inducible factor-1α (HIF-1α)が唾液腺の形態形成であり、HIF-1αの発現を誘導する薬剤が唾液腺の損傷・修復に関して重要であることが示唆された。再生に関しては、今後も研究を推進する予定である。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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