研究課題
本邦から提唱され、現在では世界で注目されている IgG4関連疾患 (IgG4-RD) は、全身の臓器に病変を生じ罹患臓器への T細胞および B細胞の浸潤に伴い免疫グロブリンが特異にIgG4へクラススイッチする特徴の他に、臨床上の問題として罹患臓器が不可逆性に臓器線維化するという点が挙げられる。本研究では、特にIgG4-RDの罹患臓器における臓器線維化の病態を明らかにするために細胞障害性T細胞とマクロファージについて検討した。IgG4-RDの罹患臓器では、CD68+マクロファージが組織リモデリングおよび炎症性線維化に関与するMMP9やIL1bなどの分子を高発現することが明らかになった。さらに細胞障害性T細胞が多量のIFNgを発現し、IFNgレセプターを発現したマクロファージを活性化している可能性が示唆された。また、細胞障害性T細胞は、臓器繊維化に関わるTGFbを産生していることが明らかになった。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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