研究課題/領域番号 |
19H03855
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
太田 嘉英 東海大学, 医学部, 教授 (60233152)
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研究分担者 |
木村 穣 東海大学, 医学部, 客員教授 (10146706)
田嶋 敦 金沢大学, 医学系, 教授 (10396864)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 口腔扁平上皮癌 / OSCC / PDXモデル / 次世代シーケンス / エクソーム解析 |
研究成果の概要 |
患者腫瘍移植マウス(PDX)モデルを樹立し、それを用いて生体レベルでの口腔扁平上皮癌(OSCCの)病態解明を行うことを目的とした。 マウスへの移植実験は1次移植は17例中3例、二次移植は3例中2例、三次移植は2例中2例が生着した。PDXマウス腫瘍と移植元の患者腫瘍組織の遺伝子変異解析を行い、患者腫瘍組織で73の遺伝子変異を認め、PDXマウス腫瘍において、371651個の遺伝子変異が抽出された。そのうち71個はヒト腫瘍で認めた遺伝子変異であった。 本研究により、OSCC由来のPDXモデルマウスを樹立することができた。また、そのマウス腫瘍は患者腫瘍の遺伝学的特徴を反映していた。
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自由記述の分野 |
口腔がん
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在までに、頭頸部扁平上皮癌のPDXモデルはカリフォルニア大学サンフランシスコ校のグループ(Li ら)が発表しているが、OSCCサンプルは含まれておらず、肺がんのPDXモデルの分譲をしているジャクソン研究所を含め、他には発表がない。そのため、本研究の成果はOSCCの病態解明を発展させる可能性が高いと考える。さらに、PDXモデルは薬剤開発の前臨床試験にも用いるため、本研究のモデルマウスは新規治療戦略の開発にもつながると考える。
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