研究課題/領域番号 |
19H03861
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小坂 健 東北大学, 歯学研究科, 教授 (60300935)
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研究分担者 |
竹内 研時 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (10712680)
小山 史穂子 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 疫学統計部主査 (40779542)
相田 潤 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (80463777)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 口腔疾患 / 肺炎 |
研究実績の概要 |
65歳以上のJAGES高齢者について、口腔の状況のなかかから嚥下障害(喉頭咳反射)に関連する咳の存在が、地域在住の高齢日本人の呼吸器疾患による死亡率を増加させるかどうかを定量的に推定した。対象は13市町村の32,682であり2010年から2017年までのデータを用いた。 その結果32,682人の参加者(平均年齢= 74.1歳、標準偏差= 5.9歳)のうち、5550人(17.0%)がベースラインで喉頭咳反射を経験した。合計4037人が死亡したと報告された。喉頭咳反射の有無にかかわらず参加者の粗死亡率は、それぞれ16.3%と11.6%でした。共変量を調整した後、喉頭咳反射[HR = 1.10; 95%信頼区間(CI)= 1.02;1.19]および呼吸器疾患(HR = 1.80; 95%CI = 1.62;2.00)は死亡率と関連していた。メディエーション分析は、呼吸器疾患が有意に(P <.001)、慢性的な誤嚥や死亡率などの1つ以上の状態の指標である喉頭咳反射の間の関連を部分的に媒介することを示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
東北メディカルメガバンク機構のデータはクリーニングに時間がかかっているが、JAGESコホートなど他のコホートを対象とした解析ができている。
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今後の研究の推進方策 |
東北メディカルメガバンク機構のデータの入手に努めつつ、他のコホートでのデータを解析することにより、口腔と全身疾患との関係を明らかにしていく。
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