研究課題/領域番号 |
19H03861
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小坂 健 東北大学, 歯学研究科, 教授 (60300935)
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研究分担者 |
竹内 研時 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (10712680)
小山 史穂子 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 疫学統計部主査 (40779542)
相田 潤 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80463777)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 口腔と全身疾患 / 口腔と認知機能低下 |
研究成果の概要 |
国内の様々なコホートを使って、口腔の状況と全身疾患との関係について総合的な解析を実施した。使用したデータは東北メディカル・メガバンク、日本老年学的調査研究(JAGES)及びLongevity Improvement and Fair Evidence Study(Life)のデータである。これらを使った解析により、口腔の状態が悪いと認知症のリスクが10~20%高くなること、体重減少・増加に影響すること、歯の喪失が体重減少により死亡リスク上昇につながること、死亡のリスク要因として歯の本数が死亡に与えるリスクは男性で最も高いことなどを示した。
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自由記述の分野 |
社会疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで口腔の状況と全身疾患の関係が指摘されてきた。特に口腔と糖尿病の相互関係や認知機能障害との関係が疫学調査で明らかになってきたが、この研究でより大規模で様々なコホート研究を実施することで、より口腔と全身疾患との関係が明らかになった。特に男性では口腔の状況が修正可能な因子のなかで死亡に影響する可能性が非常に高いことや認知機能低下や死亡のリスクを起こすメカニズムについてより迫ることが出来た。一部のデータの入手時期の問題から遺伝情報についての解析はまだ途中であるが、メタボローム解析などを実施した結果も出てきており、今後更により詳細なメカニズムに迫ることが可能となろう。
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