研究課題
2021年度は成果を取りまとめ、現地で成果報告会を開催する予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染症の蔓延によりパプアニューギニアへの渡航ができず2022年度に繰越を行った。成果報告会は、2023年3月にパプアニューギニア東セピック州立病院にて開催した。報告会の参加者は、調査関係者の他、東セピック州の保健医療行政官および保健医療従事者であった。2022年度には3年ぶりに現地調査を実施することができたが、日程の都合上、現地調査と報告会の間に十分な時間をとることができなかった。そのため、2019年までに収集した情報の分析に基づく結果および政策提言、2022年度に実施した医学調査の予備的な成果を報告した。はじめに、2019年度の調査で得られた成果の報告および20年にわたる東セピック州での医学調査から得られた成果を概説し、ビレッジヘルスボランティアを有効に機能させるための条件についての提言や、感染症対策のみならず非感染性疾患対策の必要性に言及した。さらに、2022年度に行った2歳未満小児を対象とした医学調査の暫定的な成果について報告し、とりわけ貧血割合が高いことを示した。また、研究協力者が長年調査しているケニアにおける蚊帳利用のデータに基づき、住居の構造や人数等をふまえた蚊帳のマラリア対策への有効性に関する発表を行った。報告会参加者とは、発表内容のみならず保健医療政策に関する議論を行うことができた。さらに、州保健医療行政官と今後の研究協力の方向性について協議を行った。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Nature
巻: 615 ページ: 874-883
10.1038/s41586-023-05772-8
Heliyon
巻: 8(7) ページ: -
10.1016/j.heliyon.2022.e09839