研究課題/領域番号 |
19H03875
|
研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
友利 幸之介 東京工科大学, 医療保健学部, 准教授 (90381681)
|
研究分担者 |
澤田 辰徳 東京工科大学, 医療保健学部, 准教授 (70434529)
大野 勘太 東京工科大学, 医療保健学部, 助教 (70827823)
清家 庸佑 東京工科大学, 医療保健学部, 助教 (10827819)
松下 宗一郎 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 教授 (80339209)
京極 真 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 教授 (50541611)
竹林 崇 大阪府立大学, 総合リハビリテーション学研究科, 准教授 (90780510)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 目標設定 / ADOC / 加速度計 / CAT / 作業療法 / リハビリテーション |
研究実績の概要 |
本研究では,1)CATの開発,2)腕時計型加速度計による意味のある活動の測定,3)ADOC-2の開発を並行して行っている.1)CATでは,再度項目の見直しを行い,現在国際生活機能分類に準じた9領域,141項目が抽出された.これを作業療法士20名に公開し,内容妥当性の確認を行った.2)腕時計型加速度計は,健常者男女36名に食事や着替えなど20種類の日常生活活動を行ってもらい,活動中の動画を参照しながら加速度のデータに有目的,無目的のラベリングを行い,それを判別するアルゴリズムを推定した.また2名に実生活で2日間着用してもらい,アルゴリズムの判別結果と1時間ごとの活動記録(経験サンプリング法)と照らし合わせ,アルゴリズムの妥当性を検証した.その後,片麻痺患者など11名に装着してもらい,機能的日常生活自立度評価法の総得点(FIM-total),運動項目合計得点(FIM-motor),認知項目合計得点(FIM-cog),Fugl-Meyer Assessment(FMA), Motor Activity Log,Screening Tool for classification of Occupational Dysfunction(STOD), Classification and Assessment of Occupational Dysfunction(CAOD)との相関を確認した結果,麻痺側の有目的な活動比率とFIM-total,FIM-cog,FMA,AOU,QOM,STODの間に有意な相関が認められた.よって今回の加速度計法とアルゴリズムが,意味のある活動を定量的に測定している可能性が示唆された.3)ADOC-2は,ペーパープロトタイプでUI/UXを設計し,プログラマに依頼してプロトタイプまで開発し,作業療法士10名に意見してもらいながら改良を加えた.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
CATのみやや進行が遅れているが,2019年度は概ね順調であった.しかし年度末からCIVID-19の影響により臨床データの取得が困難となるため,来年度の進ちょくに関しては予測がつかない状況である.
|
今後の研究の推進方策 |
1)CATの開発では内容妥当性を完了し,項目を決定する.その後対象者500例からデータを取得する予定.2)腕時計型加速度計による意味のある活動の測定では,アルゴリズムを算出する.そして,対象者100例程度からデータの取得を行い,カナダ作業遂行測定やSTODとの基準関連妥当性について検証する .3)ADOC-2の開発はプロトタイプを完成させ,臨床での有用性について検証する.以上,2020度は臨床データの取得が主だが,COVID-19により,予定していた臨床データの取得が困難となることが予測される.そのため,研究対象を作業療法士と変更したり,予定対象者数を減らしたり,研究協力者に依頼するなどして,対応する必要がある.
|