研究課題
本研究では,1)活動と参加を測定するためのコンピューター適応型テスト(CAT)の開発,2)腕時計型加速度計による意味のある活動の測定,3)Aid for Decision-making in Occupation Choice (ADOC)」のアップデート版であるADOC2の開発を主軸に行った。2019年末の新型コロナウイルス感染症の拡大により,研究の進捗が大幅に遅れたものの,CATについては100名ほどデータ収集を終え,識別力の低い項目を削除・精査した。引き続きデータ収集を行い,項目反応理論による分析を加えていく予定である。腕時計型加速度計開発については,XYZ軸の姿勢角(重力ベクトルに対して成す角度)から意味のある活動を測定するアルゴリズムを作成した。片麻痺患者11名に装着してもらい,アルゴリズムを通した結果とADLや作業活動の指標との相関が認められたことから,意味のある作業を測定している可能性が示唆された。今後データを追加していく予定である。ADOC2の開発については,ユーザーインターフェイス(UI)の操作性について検証したのち,臨床有用性の検証を行った。ADOCの臨床有用性を評価するために以前に検証されたアンケートを使用した。またADOC2における満足度と実行度測定の信頼性について,再検査信頼性(Weighted Kappa)を求め,妥当性は基準関連妥当性としてカナダ作業遂行測定(COPM)およびEuroQol-5 Dimension-5 Level (EQ-5D)との相関を求めた。いずれも仮説通りの良好な結果が得られた。現在,英語,韓国語,マレーシア語に対応させるべく研究を継続して進めている。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2024 2023 2022 その他
すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 5件)
作業療法
巻: 42 ページ: 581~594
10.32178/jotr.42.5_581
巻: 42 ページ: 435~445
10.32178/jotr.42.4_435
巻: 42 ページ: 309~318
10.32178/jotr.42.3_309
巻: 41 ページ: 640~655
10.32178/jotr.41.6_640