研究課題/領域番号 |
19H03897
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
中村 和利 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70207869)
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研究分担者 |
渡邊 慶 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (40597671)
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
渡邊 裕美 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50325479)
小林 量作 新潟リハビリテーション大学(大学院), リハビリテーション研究科, 教授 (00350736)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 運動器疾患 / コホート研究 / フォローアップ / 加齢 / 社会医学 |
研究実績の概要 |
新型コロナ感染症のため調査の実施が遅れたものの、関川村において10年後アンケート調査を行い、データ入力を完了できた。今年度は村上市における10年後アンケート調査の配付を完了した。新型コロナウイルス感染症の流行のため、関川村の特定健診における採血はベースライン時と同じ春にはできず、秋に行われた。採血時期が異なると、測定項目のベースラインとの比較の解釈が困難となるため、関川村での血液検体収集は中止し、次年度以降に延期することとした。症例の追跡調査に関しては、骨粗鬆症性骨折、変形性膝関節症の新規発生および要介護認定者発生数を調査した。2020年度は新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の影響で一部の施設で症例収集調査ができなかったが、今年度に情報収集ができ、遅れを取り戻すことができた。また、国が提供する死因データも2019年まで収集できた。村上コホート研究のアウトリーチ活動であるコホート調査だより(No.9)を全調査参加者に送付した。また、2021年8月21日の第16回「村上・岩船地域の医療を考えるフォーラム」(村上市)において成果の報告を行った。論文に関しては、骨粗鬆症骨折、転倒のリスク要因を解明した研究論文などの4報を報告した。骨粗鬆症性骨折の栄養リスク要因として、カルシム不足に加えて、ビタミンKの不足を報告した。また、過体重が転倒のリスクとなることを報告し、サルコペニアとの関連をさらに調査する必要性が示唆された。しかしながら、村上市の基本健康診査が新型コロナ感染症のため急遽中止となったため、予定していた村上市における体組成検査ができなかった。次年度に延期の予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症流行の影響で、関川村の血液検体収集および村上市での体組成検査ができなかったため。次年度以降にこれらの調査を延期した。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度に村上市でのアンケート調査の回収、整理、データ入力を行う。また、血液検体収集および村上市での体組成検査も行う。予定より遅れてはいるものの、順調にアンケート配付ができたため、遅れを取り戻すことができると考えている。
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