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2023 年度 研究成果報告書

口腔機能と低栄養と認知機能障害発生リスクとの関連:歯科からみた予防対策について

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03899
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

岡本 希  兵庫教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (70364057)

研究分担者 中村 富予  龍谷大学, 農学部, 教授 (00413401)
森川 将行  奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (30305726)
柳 元和  帝塚山大学, 現代生活学部, 教授 (60331732)
天野 信子  甲南女子大学, 医療栄養学部, 准教授 (70300358)
伊藤 加代子  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (80401735)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード高齢者 / 認知機能 / 歯周病 / 栄養
研究成果の概要

高齢者における残存歯数と歯周病原細菌血清抗体価と認知機能障害との関連では、MMSE23点以下に対する歯の1本減少のオッズ比は1.06(95%CI;1.01-1.11, P= 0.030)で、歯の本数が少ないことと認知機能障害との間に有意な関連がみられた。口腔機能と栄養状態との関連では、5つのすべての食品群を咀嚼できないことはBMI 21未満に有意に関連していた(オッズ比1.51:95%CI 1.21-1.89)。研究期間の大半が新型コロナウイルス感染症拡大の時期と重なり、対面で口腔機能や認知機能検査を行うことが困難であった。しかし、郵送とWebのアンケートを実施し、新規の対象者から回答を得た。

自由記述の分野

衛生学・公衆衛生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の目的は、高齢者における認知機能障害の発生に関して、「①歯周病による慢性炎症が脳内の炎症を増強させる可能性」と「②多数歯欠損で生じる咀嚼力低下が抗酸化作用のある果物・野菜やタンパク質の供給源である肉類の摂取頻度の減少と低栄養を引き起こす可能性」の2つの機序を想定し、疫学的に検証することであった。本研究の成果から、歯周病が認知機能に関与するとともに、重度の歯周病の結果、多数歯欠損の状態になると低栄養のために70歳以降で認知機能障害の危険性が増すと推測される。歯科からみたライフステージ別の認知機能障害の予防対策を立案する必要がある。

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公開日: 2025-01-30  

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