研究課題/領域番号 |
19H03904
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
北野 尚美 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (40316097)
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研究分担者 |
鈴木 啓之 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (80196865)
武内 崇 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (10246522)
末永 智浩 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70433365)
山野 貴司 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (40624151)
垣本 信幸 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (90614412)
鈴木 崇之 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40816691)
土橋 智弥 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (20828488)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 川崎病 / 冠動脈異常 / 治療抵抗性 / 時間集積性 / 地域集積性 / 多施設調査 / 臨床疫学 |
研究実績の概要 |
近畿川崎病研究会の関連する2府5県で実施した川崎病症例についての二次調査は、調査票発送を行い、郵便物等追跡機能によって8月30日時点で全ての配送が完了したことを確認した。調査票回収に係る督促の葉書発送は2019年10月と12月の2回行った。その後の新型コロナウイルス流行による病院等研究対象施設と研究協力者を取り巻く諸々の社会環境の変化を考慮して、調査票回収の期限を延長した。 回答の遅れや返送の予定について個別に電子メール等で事務局宛に連絡があった施設から期限後に返送された調査票も含め、回収した全てのファイルをもとに、研究補助2名がチームでデータ一覧を作成して、外れ値と欠損値をスクリーニングした。予め作成したデータクリーニングのルール一覧をガイドに、研究者2名で確認しながらデータクリーニングを進めた。なお、回答内容の確認のための施設への問い合わせについては、当初の計画では電話による問い合わせを予定していたが、新型コロナウイルス流行による医療機関と医療者が置かれている環境を鑑みて断念した。 二次調査に回答があった施設は138施設(二次調査施設の80.2%)であり、回答の得られた症例は2095例(二次調査対象症例の80.0%)であった。データクリーニングをひととおり完了し、データベースを仮固定して予備解析を行った。予備解析で得られた記述統計値については、2021年3月の近畿川崎病研究会(オンライン開催)で報告して参加者からの質疑に応答し、研究協力者らと議論した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症による影響で、川崎病入院施設を対象とした調査に遅れが生じ、調査票の回収に関わる問合せや研究協力者へのアクセス等に支障があった。2020年3月に予定されていた関連の研究会等の中止や、都道府県を越えての移動の原則禁止等の措置、研究者におけるエフォート配分のやむを得ない変更、研究機関の方針等により、研究関係者との議論の場の設定が困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
1)近畿川崎病研究会の関連する2府5県で実施した調査のデータベースについて、2021年4月に本固定を予定している。この調査項目の全てについて、本固定データを用いて記述疫学を実施する。この調査データについての解析計画を取りまとめ、研究関係者で優先順等を協議する。解析計画に応じて個別の解析用データセットを抽出し、研究者チームに配布してデータ解析を進める。2)和歌山川崎病研究会のデータベースを用いて、川崎病発生の時間集積性及び地域集積性について解析を進める。3)発症要因や重症化要因の探索等の実験的手法を用いて得られたデータについて、発症時年齢や性別、発症の季節等を加味した解析を試みる。
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