研究課題/領域番号 |
19H03910
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
井上 茂 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (00349466)
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研究分担者 |
岡 浩一朗 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00318817)
原 丈貴 島根大学, 教育学部, 准教授 (40420723)
齋藤 義信 日本体育大学, スポーツマネジメント学部, 准教授 (40750261)
鎌田 真光 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (60523090)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 身体活動 / 運動 / 地域介入 / クラスターランダム化試験 / ヘルスプロモーション / 行動変容 / 生活習慣病 / ポピュレーション戦略 |
研究成果の概要 |
3つの研究を実施した。①ソーシャル・マーケティングの手法を活用した多面的地域包括介入(CWI)の長期効果を地域ランダム化試験で検討した(雲南市の12地区を13年間追跡)。その結果、5年後の身体活動実施者割合で+4.6%の有意差が得られた。一方、5年後の死亡と13年後の要介護認定では有意差が得られなかった。②CWIを雲南市全域、および③藤沢市全域に拡大した。単群前後比較で市民の身体活動を追跡した。雲南市では2年後に身体活動実施者割合の有意な増加(+6.2%)が認められ、効果は6年後にも維持された。藤沢市でも5年後の身体活動時間が有意に増加した。社会実装でもCWIの効果が確認できた。
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自由記述の分野 |
公衆衛生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポピュレーションレベルで身体活動実施者の割合を増加させることを狙った地域介入のエビデンスは極めて少ない。研究①では質の高い研究デザイン(クラスターランダム化試験)でソーシャルマーケッティングの手法を用いた多面的地域介入が身体活動実施者を増やすことを示した。本成果を発表した論文はコクラン・レビューに収載された33の地域介入研究の中で最もバイアスリスクの低い研究と評価されており、価値が高い。また、研究②③では、その手法を他地域に展開し、社会実装においても地域介入が効果的であることを示した。健康日本21の推進などにおいて、身体活動の推進を図るためのエビデンスとしての価値が高い。
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