研究課題/領域番号 |
19H03920
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
緒方 泰子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (60361416)
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研究分担者 |
佐藤 紀子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80269430)
武冨 貴久子 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (80543412)
米倉 佑貴 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (50583845)
佐藤 可奈 九州大学, ARO次世代医療センター, 学術研究員 (00757560)
湯本 淑江 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助教 (00755184)
森岡 典子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助教 (70805746)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 看護管理学 / マネジメント / 人材育成 / 省察 / 対話 |
研究実績の概要 |
Healthy Work Environment(HWE)の実現には、看護師長(師長)が重要な役割を担うが、師長は実践者として熟練している一方、十分に準備をした上でマネジャーに就任しているとは限らない。そこで本研究では、師長とその前段階にある主任・副師長等のプレミドルマネジャー(PMM)層(師長になった後、師長になる前)各々を対象に、協働学習による省察と対話を通じてマネジメント実践と知識を統合させる、協働学習型マネジメント力育成システム(Mシステム)を開発することを目的とした。 ①年度当初に研究班内で役割分担を明確化した後、②Mシステムの実現可能性および実効性、開発に向けて考慮すべき点などを把握するため、師長層が多く参加する学術集会の交流集会において、Mシステムを模した学習機会を企画・実施した。更に、③病院の看護マネジャー育成の実態把握、看護組織のマネジャー当事者の学習ニーズ把握の質問紙設計のための予備情報を得るため、交流集会参加者に無記名自記式質問紙を配布・回収した。回答内容から、Mシステムを活用して効果的な協働学習を実現していくためには、師長やPMM層より成る学習グループ内の「心理的安全性」が重要であることが判明した。④そこで、システム開発に向けた「病院の看護マネジャー育成の実態把握」「看護組織のマネジャー当事者の学習ニーズ把握」等に関する調査に先行して、心理的安全性尺度の開発者の承認を得て、同尺度の日本語版を作成した。オリジナルの英語と逆翻訳された英語の等価性は開発者が確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度は、繰り越しを必要とする理由により研究に遅れが生じた。更に、COVID-19感染拡大の影響を受け、所属機関の倫理審査委員会が一定期間開催されなかったこと等を受けて質問紙調査の実施等に遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
Mシステム開発に向けて、以下に取り組む。 1)病院の看護マネジャー育成の実態、看護組織のマネジャー当事者の学習ニーズ等の把握を目的とした質問紙調査を実施する。 2)心理的安全性尺度を用いた質問紙調査を実施する。 3)Mシステム活用可能性を確認するためのシミュレーションを行う。
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