研究課題/領域番号 |
19H03932
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
白井 由紀 京都大学, 医学研究科, 准教授 (30587382)
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研究分担者 |
藤森 麻衣子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 室長 (40450572)
内富 庸介 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 部門長 (60243565)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | がん / 造血器悪性腫瘍 / コミュニケーション / 意思決定 / 質問促進プログラム |
研究実績の概要 |
2022年度は、造血器悪性腫瘍特異的QPL案(先行研究や血液内科医師、看護師インタビューデータを基に作成)を用いた調査を実施した。当初は施設調査を計画していたが、夏以降のCOVID-19感染再拡大状況を鑑み、WEB調査に計画を変更した。WEB調査に先立ち、血液内科医師5名、看護師5名により内容妥当性、表面妥当性、追加項目を確認した。京都大学医の倫理委員会の承認を得たのち、WEB調査を実施した(11月~12月)。 調査では、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群の患者324名から回答を得た。このうち、治療経験者は273名(84.3%)であった。造血器悪性腫瘍特異的QPL案102項目のうち、治療経験者の80%以上が重要と回答した項目は75項目あった。そのなかでも、治療経験者の90%以上が重要と答えた項目は、「病期について」「治療法について」「合併症・副作用について」「将来起こりうる症状とその治療・対処法について」「費用、治療中の生活について」であった。この結果から、意思決定の際は、病気や治療に関することだけでなく、将来的な問題や経済的な問題、日常生活についても質問したいというニーズがあることが明らかとなった。今後、対象者背景(治療経験あり/なし、疾患、性、年代など)ごとの意向も検討したうえで、造血器悪性腫瘍特異的QPLを確定する。さらに、QPLの配布時期について、80%以上が診断時と初発治療中の配布を希望していた。本研究結果をもとに、患者の意向に基づいた造血器悪性腫瘍特異的QPLを用いた質問促進プログラムの確定、有用性の確認を今後行っていく。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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