研究課題
全妊娠の各期における体重増加について多時点での経時データを得ることで、各期での至適体重増加を明らかにするだけでなく、それに関連する心理社会的要因や食事摂取、身体活動、日常生活習慣(喫煙・飲酒・睡眠など)、体重への認識といった体重コントロールに関連する要因を明らかにすることを目的として、全国4か所でのコホート調査を実施した。2020年3月より東京地区でリクルートを開始し、新型コロナ感染症拡大の影響で、2回の中断を経て調査を再開した。山形地区は2020年6月より、大阪地区は2021年5月より、九州地区は2021年11月より調査を開始した。リクルートした1707名のうち、1489名より同意があり、産後の質問票は1370名に送付し、1150名より回答を得た。妊娠前BMIごとの推奨されている体重増加量の目安に比べて、妊娠中の体重増加が過少だった割合は約半数であり、妊娠前BMIがやせの女性では過小の割合が7割を超えていた。妊娠中の体重増加に関する助言として、妊娠前BMIがやせの女性においても、体重を「増やし過ぎない」もしくは「増やしすぎず、少なすぎず」と助言されており、「増やすように」と助言されている者はいなかった。妊娠中の過小な母体体重増加の関連要因、つわりの関連要因、妊娠中のサプリメントの摂取と関連要因、不活動を含む妊娠中の身体活動の実態と関連要因、テレワークによる身体活動への影響、産後の体重の変化パターンと関連因子についても分析を行った。いくつかの成果は学会、研究会、論文等で発表しているが、今後さらに解析を進めて成果を公表していく予定である。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 6件、 招待講演 2件)
Journal of Japan Academy of Midwifery
巻: 36 ページ: 129~136
10.3418/jjam.JJAM-2021-0032
DOHaD研究 第10巻 2021年
巻: 10 ページ: 46~48
10.51067/dohad.10.1_46