研究課題/領域番号 |
19H03942
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松岡 真里 京都大学, 医学研究科, 准教授 (30282461)
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研究分担者 |
竹之内 直子 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 主任看護師 (70314490)
有田 直子 高知県立大学, 看護学部, 講師 (70294238)
古橋 知子 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (30295761)
田村 恵子 京都大学, 医学研究科, 教授 (30730197)
名古屋 祐子 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (00631087)
奈良間 美保 京都橘大学, 看護学部, 教授 (40207923)
岡崎 伸 地方独立行政法人大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター(臨床研究センター), 臨床研究センター, 副部長 (40586161)
笹月 桃子 西南女学院大学, 保健福祉学部, 准教授 (40809125)
川合 弘恭 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 助教 (10786156)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 小児緩和ケア / 終末期ケア / 看護師教育プログラム / QOL / 教育評価 |
研究実績の概要 |
本研究では、小児がんに限らず、神経・筋疾患など小児緩和ケアの対象となる子ども及び家族のよりよい生活・人生、すなわち、QOL向上に貢献することを目指している。そのため、小児緩和ケアの対象となる子ども、家族に関わる看護師教育プログラムを開発すること、また、教育の評価指標として、看護師の小児緩和ケアに関する知識や態度等からなる調査用紙の開発及び、子どものQOLをとらえるための調査用紙の開発することが、本研究の目的である。 2019年度は、日本版小児緩和ケア看護師教育プログラム(End-of-Life Nursing Education Consortium-Japanese Pediatric Palliative Care;ELNEC-JPPC)のパイロット版開発に向け、教育内容の洗練を行い、指導者用アウトライン、補助教育資料としてのロールプレイ、事例検討資料、教育プログラムの全体構成案を作成した。開発メンバー間でチェックを終えた教育内容は、小児看護や緩和医療に関連する国内の学会を通じ、小児緩和ケアに関する有識者の紹介を受け、ピアレビューを依頼し、内容の妥当性を検討している段階である。 また同時に、日本国内の看護師の小児緩和ケアの取り組み関する実態調査用紙の検討、及び研究計画書、倫理審査申請書類を作成した。 子どものQOLを捉えるための調査用紙を開発については、小児緩和ケアの対象となる子どもの多くが、親や保護者、専門職による代理QOL評価が必要となるため、海外の調査用紙や研究のレビューを行い、研究者らが先行して行った調査から、質問項目を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
看護師教育プログラムの開発及び看護師対象の調査については、順調に進展している。しかし、子どもを対象とする調査用紙については、先行研究のレビューを行い、研究者間の会議の議論の中で調査項目を慎重に洗練してきたが、今年に入りコロナ感染症の流行に伴い、対面による会議が開催できず、やや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度は、看護師教育プログラムのパイロット版を実施に運営、実施することを目指し、ピアレビューの結果を吟味しさらなる教育内容の洗練に努める。年度後半に対面による教育プログラムの開催を予定しているが、コロナ感染症の影響によっては、開催時期を改めて検討する必要があると考えている。 看護師対象の調査については、倫理申請を行い調査実施の準備を行うが、コロナウィルスの影響による研究結果への影響を鑑み、調査時期を慎重に吟味する必要があると考えている。子どものQOL調査については、対面による会議からwebを活用した会議に変更することで、調査用紙の開発及び研究計画作成を進めていく予定である。しかし実際の調査に当たっては、看護師対象の調査同様、実施時期の吟味が重要になると考えている。
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