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2022 年度 実績報告書

メンタルヘルスに問題を抱える妊婦の外来看護ケアと多職種地域連携モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19H03949
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

工藤 美子  兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (40234455)

研究分担者 清野 仁美  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (20595417)
梅田 麻希  兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 教授 (40424311)
玉木 敦子  神戸女子大学, 看護学部, 教授 (90271478)
渡邉 竹美  山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (90279919)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードメンタルヘルス / 周産期 / 看護 / 外来 / 多職種 / 連携
研究実績の概要

本研究の目的は、産科外来診療においてメンタルヘルスに問題を抱える妊婦が妊娠中ならびに出産後に精神状態を悪化させることなく、出産した児を養育することができるようにするために、外来通院中必要とされる看護ケアと保健医療福祉職間の連携の在り方を明らかにすることである。2018~2020年度は、メンタルヘルスに問題を抱える妊婦への看護支援を経験したことがある看護職と、看護職が連携を取っている保健医療福祉職者を対象に、看護職にはメンタルヘルスに問題を抱える妊婦に対して外来診療において提供している支援内容を、妊婦の支援に携わっている保健医療福祉職には母子保健と精神保健の両方の観点から産科医療機関との連携を面接調査した。2022年度は、地域で活動している保健師職の支援内容と医療機関との連携を明らかにした。自治体母子保健担当者の支援は、「メンタルヘルスニーズをもつ妊婦を把握する」、「妊婦と関係性を築く」、「妊婦に必要な支援を提供する」、「妊婦支援のために多職種と連携する」に分けられ、母子保健担当者は、妊娠届時を利用して妊婦全例を把握し、メンタルヘルスニーズを有する妊婦が、資源や制度を活用しながら育児ができるよう支援し、それら支援のためには、妊婦と信頼関係を構築することや職種・組織を超えた連携が不可欠であることが明らかになった。加えて、メンタルヘルスに問題を抱える妊婦の産科外来における看護ケアモデルと多職種地域連携モデルを明示するために、兵庫県内の産科医療施設ならびにその施設に勤めている看護職が、メンタルヘルスニーズをもつ妊婦に、どのような支援をどの程度提供し、多職種とどのような連携を取っているのかを明らかにすることを目的とした、1)産科医療施設に対する調査と2)産科医療施設に勤務する看護職に対する調査を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

令和4年12月までに、産科医療機関の実態調査の準備、産科医療機関の外来看護ケア・連携実態調査、産科医療機関の機能別ケアの実態の分析を行い、令和5年3月までに、ケアの実態にもとづくワークショップの開催を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症が感染症法上5類感染症に5月から位置づけられることを踏まえ、調整の結果、県内医療職と保健師の連携構築を図るためには対面型ワークショップの開催を7月まで延期する必要が生じた。

今後の研究の推進方策

産科医療機関の外来看護ケア・連携実態調査の分析を行い、県内医療職と保健師の連携構築を図るために対面型ワークショップ(研修会)を開催する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] メンタルヘルス支援において看護職が気になる妊婦の特性2022

    • 著者名/発表者名
      越智真奈美,鎌田奈津,遠藤佑子,渡邉竹美, 梅田麻希,玉木敦子,清野仁美,工藤美子
    • 雑誌名

      日本周産期メンタルヘルス学会会誌

      巻: 8 ページ: 57-62

    • 査読あり
  • [学会発表] 自治体の母子保健担当者によるメンタルヘルスに問題を抱える妊婦の支援2022

    • 著者名/発表者名
      工藤美子、沼田富久美,遠藤 佑子,梅田麻希,渡邉竹美,鎌田奈津,越智真奈美,原田紀子,清野仁美,玉木敦子
    • 学会等名
      第18回日本周産期メンタルヘルス学会学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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