研究課題/領域番号 |
19H03950
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
篠崎 克子 国際医療福祉大学, 福岡看護学部, 教授 (30331010)
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研究分担者 |
江藤 宏美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (10213555)
神尾 博代 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (30289970)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 骨盤底筋群 / 尿失禁 / 残尿量 / 産後 / 努責 |
研究実績の概要 |
調査の前に、文献レビューを行っていた。その成果がInternational Urogynecology Journalに”Postpartum urinary incontinence and birth outdomes as a result of the pushing technique: a systematic review and meta-analysis"として掲載された。 調査に関しては、今年度もCOVID-19の感染拡大のため、研究の施設依頼を行ったが拒否された。理由は対象者に超音波エコーを実施が経会陰超音波法のために時間を要し、かつ待ち時間も要するため外来が密になるというものであった。Covid-19の感染拡大を待っていただが、なかなか収束せず研究方針を変更し、依頼する機会が持てなかった。 しかし、研究依頼施設も褥婦の尿失禁の増加に伴い、外来でその予防と治療に力を注ぐ方針を示すという連絡をいただいた。外来でも、尿失禁のアンケート調査を行うこととなった。その調査依頼が研究代表者にきたため、協力することとなった。研究依頼施設の調査と本研究の内容が重なり、協力することで本研究調査の許可を得た。超音波検査においては、経会陰超音波では褥婦の羞恥心があり、時間もかかるため拒否された。しかし、より侵襲の少ない腹部上から残尿測定のエコーは短時間で可能なため、外来での実施許可を得た。産後健診の残尿測定を行い、尿失禁の分析・解明へと計画を修正・変更し研究を継続し、研究延長とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究の趣旨を繰り返し理解していただくよう協力施設に呼びかけた。その結果、骨盤底筋群(肛門挙筋)の描出の調査の許可はいただけなかった。しかし、1か月健診後の待ち時間を利用した質問紙調査(ICIQ-SF:Internationalconsultation on Incontinence-Questionnaire Short Form)の実施は許可をいただけた。
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今後の研究の推進方策 |
研究の趣旨を繰り返し行うことにより、徐々に調査の拡大の許可が得られるようになった。依頼した研究協力施設でも、1か月健診で尿失禁が出現している褥婦が見られ、対応を検討している。本研究の目的と対応が一致する可能性が高く、今後の治療やケアの方針を立てる上で役立つことを強調していくと理解が得られる可能性は高い。また、産後の膀胱内残尿と尿失禁の関連もあるので、まずは膀胱内の残尿量の測定を行う。そこで、褥婦との信頼関係を得て、尿失禁ケアを実施する。その上で、肛門挙筋群の描出の許可が得られるとより改善のケアにつながることを対象者と調査協力施設に説明を重ね理解が得られるように説明を重ねる。
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