研究課題/領域番号 |
19H03951
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
櫻井 しのぶ 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (60225844)
|
研究分担者 |
白石 泰三 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (30162762)
高谷 真由美 順天堂大学, 医療看護学部, 先任准教授 (30269378)
鈴木 良雄 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (30612395)
藤田 真平 桜美林大学, 健康福祉学群, 助教 (30814529)
桜庭 景植 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 名誉教授 (50175460)
南 唯公 (中西唯公) 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (50582110)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 若年女性 / 隠れ肥満 / サルコペニアリスク / 縦断研究 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、日本女性特有の課題である「隠れ肥満(やせているけど実はメタボ)」と「サルコペニア予備群」の関連とそのリスクを解明し、影響する身体及び心理社会的要因等の検討により、隠れ肥満とサルコペニアのリスクを低減すべき方法を提言することである。申請者が平成28年から実施している「若年女性の現代的特性に着目したダイエットの実態-隠れ肥満の健康に与える影響-」の調査で得られたデータを有する同一集団の被験者に対して、隠れ肥満とサルコペニアの診断に関連する項目を測定し、縦断調査によりデータの変化と推移に着目し、若年女性の「隠れ肥満」の実態とサルコペニアのリスクを有する身体的特性との関連を探索ることを目的としている。2020年度は2019年度にて測定した結果から特定したリスク群と非リスク群との比較を通して「隠れ肥満」と「サルコペニア」の実際的な違いをより詳細に明らかにすることであった。新型コロナの影響により測定した対象地域での測定結果の検討が一時的に中断せざるを得ない状況となり21年度に持ち越しとなった。その内容については21年度に感染状況とその制限の緩和に伴い、結果の検討が可能になった範囲集団調査によって特定されたリスク群を更なるクラスターにて判別し、標準BMI(18.5以上、25未満)の協力者から選抜し、耐糖能、骨密度、身体活動を精査し分析を行い、縦断比較の結果ある一定のリスク群が見出すことができた。その結果、この研究の結果、隠れ肥満のままの者・標準から隠れ肥満になる者は存在したが、隠れ肥満から肥満になるものは皆無であった。また、隠れ肥満のものは下肢の筋肉量が低く、LDLコレステロールが有意に高く脂質との関連性が疑われた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナの感染状況の拡大により被験者地域との対面による検討や討議が難しくなり、また、測定対象である医療機関が新型コロナ感染症の受け入れ機関病院であったために様々な結果の精査をする人的な余裕がなかったために結果の分析作業が延長となった。また、2021年度も引き続き感染状況が芳しくなく、IT等も使用しながらの分析となり、共同研究者や測定対象施設との検討作業の擦り合わせに時間を要した。
|
今後の研究の推進方策 |
2019年度に測定した全数調査の結果分析と前回平成28年度に測定したものとの縦断比較調査の結果分析を総合して、当初の目的である隠れ肥満の実態の進行度を明らかにし、その悪化もしくは改善に関連する要因の解明に向けて統合分析を行い、研究の総括とする。
|