研究課題/領域番号 |
19H03953
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
齋藤 英子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (90375618)
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研究分担者 |
大城 昌平 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 教授 (90387506)
永田 雅子 名古屋大学, 心の発達支援研究実践センター, 教授 (20467260)
塚本 恵弥 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教 (20825450)
井村 真澄 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (30407621)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 新生児行動観察 / 親子関係 / ネットワーク形成 / アジア太平洋 |
研究実績の概要 |
本研究は以下の4つの研究で構成されている。 【研究1】NBOに関するスコーピングレビューは、昨年度の試験検索の結果をふまえて、本検索を複数チームで独立して2段階に分けて行った。抽出された文献を精読し分析をした。結果をまとめ、令和3年4月へ延期となったEAFONSへの発表準備を行った。 【研究2】地域の育児支援拠点におけるNBOを用いた介入の効果検証(RCT)では、COVID-19感染拡大による影響から、地域の拠点施設への説明会を開催することはできなかった。令和2年7月にオーストラリアにおいCOVID-19下でwebを用いた家族介入と支援を行っている専門家を招聘してweb国際カンファレンスを開催した。本介入へ興味を持っている施設責任者や実践者の方々へ地域における活用例を紹介した。地域の拠点施設から200名近い参加者があった。また、候補地域の介入者トレーニングを安全に続けるべく、リモートとLMSを用いた3daysトレーニングプログラムを開発し、令和2年9月・12月、令和3年2月に3回開催し18名が参加した。リモート教育でも臨地で親子支援へ介入・活用できることを確認した。 【研究3】NBOを用いた効果的な介入プログラムの開発と検証では、COVID-19の影響により介入研究は中断しているが、再開可能な時期に向けて研究協力者らと安全な方策を検討している。COVID-19による影響を考慮した研究計画へと修正するため、施設の倫理審査委員会へ修正案を提出し、再承認を受けた。 【研究4】は、月1回程度webで開催されている国際トレーナー会議へ出席し、欧米の専門家との意見交換は続け、ネットワーク形成を図っている。令和3年夏に延期した国際乳幼児精神保健学会で計画していたアメリカ、オーストラリア、デンマークの実践者・研究者らとシンポジウム開催にむけた準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19感染拡大の影響により、全般的にやや遅れている。リモートでも進められるように調整・変更をしている。感染の終息に合わせて活動再開できるよう、該当地域における研究協力者らへの連絡・相談を続けている。
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今後の研究の推進方策 |
【研究1】NBOに関するスコーピングレビューは、令和3年4月に開催されるEAFONSにて発表を行い、投稿の準備を行う。 【研究2】地域の育児支援拠点におけるNBOを用いた介入の効果検証(RCT)では、地域の拠点施設への説明会をリモートで開催し、引き続き本介入へ興味を持っている施設責任者や実践者の方々へ地域における活用例を紹介し、介入研究の実施に向けた計画の相談を行う。また、リモートで介入者の養成を行い、安全に信頼性と妥当性を確保していける方策を練る。 【研究3】NBOを用いた効果的な介入プログラムの開発と検証では、感染が落ち着いた時期に再開できるよう研究協力者らと準備を進める。 【研究4】は、月1回程度webで開催される国際トレーナー会議へ出席し、各国の専門家との交流を続ける。令和3年夏に延期した国際乳幼児精神保健学会において、各国の実践者・研究者らとのシンポジウムで発表をするための準備を行う。本介入へ関心を寄せたアジアの専門家とwebを通したネットワーク形成を図っていく。
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