研究課題/領域番号 |
19H03956
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
五十嵐 歩 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (20595011)
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研究分担者 |
近藤 尚己 京都大学, 医学研究科, 教授 (20345705)
伊藤 研一郎 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特任助教 (30805578)
目 麻里子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (60804309)
山本 則子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (90280924)
萩原 康博 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (60844040)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 地域包括ケアシステム / 認知症啓発 / バーチャルリアリティ / ゲーミフィケーション / RCT |
研究成果の概要 |
本研究では、地域住民の認知症のある人(認知症当事者)への肯定的な態度を醸成するバーチャルリアリティー技術を活用した教育プログラムを開発し、その効果を検証した。認知症当事者が経験する生活上の困難や周囲の人との関係性の特徴を記述し、認知症のある人を深く理解できるような教育プログラムを開発した。プログラムの実施前後、実施3か月後に参加者への自記式質問紙調査を実施し、プログラムの評価を行った。地域住民の認知症のある人に対する態度や援助行動意図はプログラム実施後に有意に改善し、実施3か月後にも効果が維持されていた。今後、地域の様々な対象に認知症教育を普及して実装していくことが今後の課題である。
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自由記述の分野 |
高齢者看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、VRによる認知症のある人の一人称体験を通して、認知症のある人が経験する困難や周囲の人の対応をより深く理解し、自分自身の支援について考える認知症教育プログラムが開発された。このプログラムにより参加者の認知症のある人への態度と援助行動意図の改善に効果があることが、高いエビデンスレベルの研究デザインにより示された。今後、このプログラムを地域の認知症啓発に実装することで、認知症にやさしいまち(Dementia-friendly Community)づくりに大きく貢献できると期待できる。
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