研究課題/領域番号 |
19H03962
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
大川 貴子 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (20254485)
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研究分担者 |
安保 寛明 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00347189)
三澤 文紀 福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (00438607)
矢原 隆行 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(法), 教授 (60333267)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | リフレクティング / 精神障害者家族 / 地域 |
研究実績の概要 |
【プロジェクトA】リフレクティングの実践者を育成する教育プログラム構築のためのアクションリサーチ:福島では、福島県立医科大学を会場に1回/月、RO(リフレクティング・オープンダイアローグ)研究会を開催した。リフレクティングの理論について学ぶOne Dayセミナーを実施し、本セミナーの参加者が上記のRO研究会へ参加し、実践的に学ぶ形式とした。上記に加えて、12月よりチューター研修を1回/月実施した。熊本では桜が丘病院において1回/月、研修を行った。半期(6ヶ月)毎に、理論的な学習→実践的なワーク→話し手の体験→リフレクティングトークの実践という形式でトレーニングを進めている。 【プロジェクトB】地域に生活する精神障害者家族へ実施可能なリフレクティングを用いた実践的介入モデル構築のためのアクションリサーチ:福島においては、精神障害者家族に対して試行的にリフレクティングを行うフィールドとして2施設を予定しており、それぞれの施設において、上記教育プログラムの受講生を中心に、施設内においてもリフレクティングの勉強会を1回/月、実施している。熊本においては、教育プログラムを実施している施設において試行することを予定している。本年2月、研究者らが集まり、試行の実施計画について検討を行った。 【プロジェクトC】北欧の教育プログラム・実践方法に関する聞き取り調査:9月に9日間フィンランドを訪問し、オープンダイアローグを実践しているケロプダス病院のスタッフや経験専門家に会い、実践についての話を聞くとともに、面接場面に同席し、実践の実際について学んだ。加えてエスポー市での精神科一次医療の視察や、国立保健福祉研究所において、国内各地で実施されている未来語りダイアローグのコーディネータから話を聞いた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた3つのプロジェクトそれぞれについて、1年目に予定していたことは実施できた。
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今後の研究の推進方策 |
プロジェクトAを継続して実施すると共に、プロジェクトBの試行について実施し、地域で暮らす精神障害者家族に対して、どのような方法リフレクティングを用いた介入を行っていくのかについて検討をすすめていく。
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