研究課題/領域番号 |
19H03966
|
研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
高橋 恵子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (90299991)
|
研究分担者 |
新福 洋子 京都大学, 医学研究科, 准教授 (00633421)
大森 純子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50295391)
朝澤 恭子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (70737155)
亀井 智子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (80238443)
麻原 きよみ 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (80240795)
有森 直子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90218975)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | People-Centered Care / パートナーシップ / 市民主導 / 保健医療専門職 / 教材開発 |
研究実績の概要 |
<市民と保健医療者が共に考える「市民主導型ケア(PCC)」教材の内容選定の検討> 2019年度は、5ヵ年の研究課題の初年度であり、市民と保健医療者が共に考える「市民主導型ケア(PCC)」の教材内容の選定の計画に沿って、既存のPCCの研究成果の情報整理と共に、参考教材の情報収集を国内外の学会参加とWebを用いて行った。また、市民と専門職からPCC教材作成に向けた意見についても情報収集した。 【PCC研究成果から検討】研究者らが概念構築したPCC概念、特に、PCCの実現の鍵となる、市民と保健医療者との8つのパートナーシップの要素(「互いを尊重する」「互いを信頼する」「互いを尊敬する」「互いの持ち味を活かす」「互いに役割を担う」「共に課題を乗り越える」「意思決定を共有する」「共に学ぶ」)を説明し、具体的にドラマ仕立ての場面設定したイメージしやすい動画教材の提案がされた。また、がんや高齢者など複数の健康課題を例にした教材の提案など、教材の設定場面、設定の健康課題、教材方法についての意見が出された。 【教材内容の意見の収集】市民と専門職が共に活動する(PCC)事業に参与する看護師2名、共に活動する市民3名に、「市民主導型ケア(PCC)」の教材内容と方法に関する意見を収集した。その結果、当事者・市民が持つ健康課題の違いにより、健康及び専門職との向き合い方や捉え方の違いなどがあることが示された。 以上の結果より、今年度は、当事者・市民のニーズに沿った教材開発に向けて、慎重に教材内容の選定を行い、教材作成を進めていくことになった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では、2019年度内に「市民主導型ケア(PCC)」教材内容の選定を行う予定で進めていた。しかし、市民・当事者による教材内容への意見から、教材内容の選定を時間をかけ慎重に行うことにした。加えて、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、年度末に予定していた研究者間での教材内容の選定に向けた打ち合わせも中止となり、その後も開催が出来ず、全体の計画に遅れが生じた。
|
今後の研究の推進方策 |
今後も、市民・当事者および専門職の意見を基に、研究分担者と研究協力者と教材内容を最終選定し、「市民主導型ケア(PCC)」eラーニング教材の原案の作成を進める。
|