研究課題/領域番号 |
19H03971
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
山崎 尚美 (平木尚美) 畿央大学, 健康科学部, 教授 (10425093)
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研究分担者 |
藤野 あゆみ 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (00433227)
百瀬 由美子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (20262735)
柳澤 理子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (30310618)
天木 伸子 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (40582581)
山本 さやか 日本福祉大学, 看護学部, 助教 (50760344)
宮崎 誠 帝京大学, 理工学部, 助教 (60613065)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 認知症ケア / パッケージ化 / 国際通用性 / アジア圏 / 実践教育 |
研究実績の概要 |
本研究は,日本の標準化した認知症ケアパッケージを作成し,先進国(豪州)の教育システ ムをモデルにしながら,多言語に対応した認知症ケアの実践教育パッケージを開発することを目的としている.ベトナムやタイの自国だけの認 知症ケアの発展ではなく,わが国にとっても異文化理解という視点で認知症ケアをグローバルに発展することができ,タイバーシティの視点に 基づいた認知症ケアを世界に発信することが可能になる. 2019年度の研究実績は,以下のとおりである. まず、認知症高齢者の中核症状、BPSDに関する困難事例、効果的な対応方法および教育方法に関する最新の知見を国内外の文献より検討した.また分担者間でコア会議を9回開催し、研究の全体像を再確認した.そのうち、9回目はZoomを活用してオンライン会議とした.認知症ケア班および教材作成班は,合同でわが国の認知症ケアパッケージの作成のために,認知症の人や家族のの願い・認知症ケアのあり方・ 手法・認知症施策に関するケアシステム等について幅広く文献レビューを行い,日本語版認知症ケアの研修要項を作成した。しかし、認知症ケアパッケージ(テキスト教材案)についてはCOVIDの影響で会議を実施することができず、時間的・物理的制約があり実施には至らなかった。また,国内外の国際会議および学術集会に参加し最新の知見を情報収集する予定であったが、AIGG国際会議(台北市)以外の国際学会は海外の国際情勢の悪化やCOVID-19の影響で国際会議が中止となり参加には至らなかった.国外においては,カウンターパートであるタイのMahidol大学およびベトナム のCan Tho医療短期大学の窓口教員と連絡を取り,国際連携班の研究分担者・研究協力者との役割の明確化・研究計画の確認を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
海外の学術集会での情報収集には予定より縮小されたが、国内会議5回(うち1回はオンライン会議)、海外カウンターパートとの会議4回実施し、研究計画の確認および修正について意見交換を行った。また、研究の概念枠組やスケジュールについても会議時に確認を行い、ある程度の方向性は確認できている。また、認知症ケア班では国内の文献レビューを行うとともに、認知症ケアの骨子となる部分の確認を行った。海外文献やガイドラインについては、入手しているがエビデンスレベルの確認には至っていない。また、次年度のシンポジウムの企画はCOVID-19の影響で延期となりやや遅れている経過となっている。
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今後の研究の推進方策 |
今後の計画としては、世界のCOVID-19の状況を鑑み、海外渡航および国際シンポジウムは延期とするが、次年度は認知症ケアの実践テキスト作成・教材の確定を目的と、具体的には、①前年度に作成した日本語版認知症ケアの指標を再度精選し、②国外の認知症ケアのガイドラインやマニュアルからエビデンス を確認、③国内外の研究者らとの会議を行い、その内容確認をすること、④次年度の国際シンポジウムにむけた準備を実施する。そして、実践教育パッケージをオンライン教材として開発し、オーストラリア、タイやベトナム、台湾、韓国においてパッケージ化を進める。
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