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2021 年度 実績報告書

認知症ケアのアジア圏における国際的通用性を目指した実践教育パッケージの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19H03971
研究機関畿央大学

研究代表者

山崎 尚美 (平木尚美)  畿央大学, 健康科学部, 教授 (10425093)

研究分担者 藤野 あゆみ  愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (00433227)
百瀬 由美子  愛知県立大学, 看護学部, 教授 (20262735)
柳澤 理子  愛知県立大学, 看護学部, 教授 (30310618)
天木 伸子  愛知県立大学, 看護学部, 講師 (40582581)
山本 さやか  日本福祉大学, 看護学部, 講師 (50760344)
宮崎 誠  帝京大学, 理工学部, 助教 (60613065)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード認知症ケア / アジア圏 / 国際通用性 / 実践教育パッケージ / ローカライズ
研究実績の概要

2021年度は,日本語版認知症ケアパッケージの原稿執筆,およびシナリオ教材に基づく動画の編集およびURLとQRコードの作成を行い,基礎編・応用編の教材強化を行った.
2021年度の研究目的は,①日本語版認知症ケアパッケージの教材作成・冊子体の完成,②認知症ケアパッケージの妥当性検証,③ローカライズ予定の各国との連絡調整,③英語版認知症ケアパッケージの作成,④各国の言語版の認知症ケアパッケージの作成であったが,①の前年度に引き続き,冊子体を印刷製本した時点で年度の研究活動が終了した.
具体的な,教材内容としては,撮影した動画15本の編集作業を実施し,元動画のURLとQRコードを作成した.また,作成したURLとQRコードをシナリオ教材に割付し,テキスト版の教材を作成した,そして,他の認知症ケアパッケージの原稿執筆およびその依頼を行い,全体の約85%の原稿を冊子体に印刷・製本した.その内容は認知症のケアの原理原則,BPSDへの対応,認知症の人の生活を支える援助,若年性認知症の人とともに生きること,家族への支援,異業種・多職種連携のあり方,意思決定支援を含む倫理的配慮についての内容である.これらの教材は,今後の認知症に関する教育実践のプログラムを遂行するために,紙上の知識だけでなくバーチャルな動画による事例からアセスメントすることを学修できる教材であり,本研究の主要な成果物になるため,有意義である.
しかしながら,感染拡大防止の観点から対面研修会の実施や妥当性の確認,国外のカウンターパートとの連絡調整までは到達しておらず,次年度の研究計画に修正が必要となった.
また,Web開催の学術集会に積極的に参加し,若手研究協力者らと協働して,最新の認知症ケアの知見の情報収集や研究成果の公表を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

原稿の執筆活動において,COVID-19禍での本務のエフォートが増加し業務分担に変更が生じたため,研究活動を一時中断することがやむかえなくなった.また,カウンターパート国である海外研究者らの渡航が困難であり,現地語へのローカライズのためのフィールド確保が困難であったため.

今後の研究の推進方策

2022年度は日本語の認知症ケアパッケージ完成し,英語と現地語に翻訳し,窓口担当者に意見交換する.完成した冊子体の内容を認知症ケアの専門家によりスーパーバイズを受けて,研修会を実施し内容妥当性の検証をする.その後,ローカライズのために各国のカウンターパートとなる研究者や実践家との連絡を再開し,ローカライズに向けた準備調整する.日本語版の認知症ケアパッケージを英語版に翻訳し,各国の言語へのローカライズを開始する.
具体的な方法は以下のとおりである.
1.日本語版認知症ケアパッケージ(以下,ケアパッケージ)の教材は執筆要項をもとに,前年度の残りの原稿を執筆依頼し完成する.9月:入稿・印刷製本(日本語版認知症ケアパッケージの完成),10月:専門家(CNS・DCNによる)内容妥当性の確認・修正,研修会の実施,11月:英語 版認知症ケアパッケージの編集・作成開始,12月:各国言語の認知症ケアパッケージの編集・カウンターパートへの連絡・調整,2月頃:進捗報告 会議・成果報告 2. 各国の文化や社会のニーズに合わせたケアパッケージにするというプロセス(ローカライズ)を抜け落とさない.コロナ禍において,海外渡 航は困難であるため国内でオンライン会議を用いて研究を遂行する. 日本語: 全員 〇宮崎:ディバイスの選択,教材設計の助言,*(アプリ等(要件等)作成) 英語: 〇山崎・柳澤・(AIPEACS,Julie.P氏) タイ語: 〇天木・百瀬・佐藤・(マヒドン大学・タイ赤十字大学) ベトナム:〇山崎・森上・岡田・ (カントー医療短期大学・ブンマートート大学・ベトナム看護協会)・(ホップ氏) 台湾(繁体語):〇藤野・山本・山崎・(社団法人雲林県老人長期照護協会,氏陳氏・葛氏) 韓国(ハングル語):〇山崎・杉本・(大韓老人療養病院協会,伊氏) 各国の担当で,日本語版(英語版)をもとにカウンターパート国の窓口担当者でローカライズのプロセスを踏む.

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 国際共同研究 (4件) 学会発表 (5件)

  • [国際共同研究] 大韓老人療養病院協会(韓国)

    • 国名
      韓国
    • 外国機関名
      大韓老人療養病院協会
  • [国際共同研究] Australia(AIPEACS)(オーストラリア)

    • 国名
      オーストラリア
    • 外国機関名
      Australia(AIPEACS)
  • [国際共同研究] カントー医療短期大学/ベトナム看護協会/CICS国際協力サービス(ベトナム)

    • 国名
      ベトナム
    • 外国機関名
      カントー医療短期大学/ベトナム看護協会/CICS国際協力サービス
  • [国際共同研究] 社團法人雲林縣老人長期照護協會 附設小太陽老人日間照顧中心(その他の国・地域(台湾))

    • 国名
      その他の国・地域
    • 外国機関名
      社團法人雲林縣老人長期照護協會 附設小太陽老人日間照顧中心
  • [学会発表] インドネシア人看護師の認知症高齢者のイメージと日本での認知症ケアにおける課題2022

    • 著者名/発表者名
      森上紀子、山崎尚美
    • 学会等名
      第32回日本認知症ケア学会学術集会
  • [学会発表] 外国人看護師の認知症ケアに対する教育プログラムの開発2022

    • 著者名/発表者名
      森上紀子、山崎尚美
    • 学会等名
      第27回日本老年看護学会学術集会
  • [学会発表] 日本の医療現場で認知症ケアに携わるベトナム人看護師の認知症のイメージの変化と課題2021

    • 著者名/発表者名
      森上紀子、山崎尚美、杉本多加子
    • 学会等名
      第26回日本老年看護学会学術集会
  • [学会発表] 日本の医療現場で認知症ケアに携わるフィリピン人看護師の認知症のイメージの変化と課題2021

    • 著者名/発表者名
      森上紀子、山崎尚美
    • 学会等名
      第41回日本看護科学学会学術集会
  • [学会発表] 日本の認知症ケアパッケージ作成のための文献検討2021

    • 著者名/発表者名
      山崎尚美、藤野あゆみ、山本さやか、百瀬由美子
    • 学会等名
      第41回日本看護科学学会学術集会

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公開日: 2022-12-28  

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