研究課題
2024年度の研究は、国内外での認知症ケア研修会を開催することで①日本語版の認知症ケアパッケージの内容妥当性の検証、②台湾および韓国の看護職・介護職に対して認知症に対する考え方や教育経験についてFGインタビューを実施した。また、③海外版として、台湾(繁体語)の認知症ケアパッケージの作成および検証、韓国(ハングル語)の認知症ケアパッケージの作成および検証を実施した。国内での認知症ケア研修では、大阪府下および奈良県下の病院および高齢者ケア施設の看護職、介護職45人を対象に日本語版認知症ケアパッケージ(国内研修テキスト)を活用しBPSDへの対応に関する研修会を実施した。研修会を受講者には、研修前後の確認テスト、認知症ケア自己評価尺度、研修内容の理解度、属性を訪ねる質問紙調査票の回答を依頼し、44人から回答協力を得た。確認テストの内容は、やや簡単すぎる傾向であったが、受講者は積極的に研修に参加し、かつ動画についても1事例だけではなく、他も受講したかったなどの積極的な意見があった。今後も継続して研修会の企画実施を行うことの必要性が明らかになった。 国外では、台湾のグループホーム職員13人、韓国のケアミックス型病院の看護師5人に対して認知症ケアに関するFGインタビューを行った。認知症のBPSDやそのケアに対する困難はあるものの、各職員ともに大学や学校では認知症に対する教育の経験はなく、勤務してから認知症に対する現任教育を受けていることが明らかになった。認知症ケア研修会は台湾(雲林県斗六市小太陽グループホーム)と韓国(釜山カソリック大学・光州市デザインセンター・ソウル歯科大学病院)において実施した。台湾では36人、韓国ではのべ125人の受講があり、質問紙調査への回答協力を得た。調査票については、現在分析中である。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2024 その他
すべて 国際共同研究 (4件) 学会発表 (1件)