研究課題/領域番号 |
19H03973
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
吉田 晃敏 旭川医科大学, その他, 学長 (70125417)
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研究分担者 |
服部 ユカリ 旭川医科大学, 医学部, 教授 (00272899)
大田 哲生 旭川医科大学, 医学部, 教授 (20233132)
竹川 政範 旭川医科大学, 医学部, 教授 (50216876)
田崎 嘉一 旭川医科大学, 医学部, 教授 (60374807)
盛一 健太郎 旭川医科大学, 医学部, 特任准教授 (70455715)
藤谷 幹浩 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (80322915)
山根 由起子 旭川医科大学, 医学部, 教授 (80745282)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | オンライン診療 / 介護システム / リハビリテーション / 遠隔医療 |
研究実績の概要 |
転倒予防リハビリテーション(以下リハビリ)については医療過疎地に展開する前に、旭川市内の老人施設で既にプレリミナリーに行ってきた検討を基に3~6カ月程度の対照群を設定した前向き試験を施行中である.この結果を基に安全性・有効性・問題点を最終的に検証する。今回の前向きの検討では老人施設5施設で施行することとして,遠隔リハビリ介入群17名,対照群13名がエントリーして,それぞれ11名,13名に対して遠隔リハビリまたは経過観察を施行している.遠隔リハビリの方法は,以前に行ったプレリミナリーな検討を基に行った.まず遠隔講習により,リハビリテーションや高齢者に対する基本知識,転倒予防に関する知識を深めてもらった後に理解度テストを行い介護職員の教育を行う。次に以前の検討で作成した基準に基づき対象者の選択を行う.遠隔リハビリを開始するための機器設定も現地の介護職員にスムーズに行ってもらうために,接続マニュアルおよび機器の取り扱いマニュアルも準備して,その有用性についても評価している。遠隔リハビリ前には専門職がICTに記録されたバイタルなどの情報を確認して,遠隔リハビリテーションの可否を決定することが可能であった.遠隔医療システムで専門職が見守りながら,バイタルなどの情報は着衣型のIoT・ICT機器などを通じて確認することが出来た。次回の遠隔リハビリテーションを行うまでは,自室で週2~3回の個別に作成したメニューにそって運動することとして,運動の状況はICTに記録できるようにした.結果,個別の運動状況が把握できるため個別メニューの効果について確認することが出来た.効果判定は、遠隔リハビリ開始後3~4カ月後に行い,一部の対象者ではこの期間を経過したため現在解析中である.また,遠隔服薬指導については現在新たな機器を開発中であり,試用を検討中である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
いくつかの施設では中間解析を行っているところであるが,COVID-19の影響により施設への立ち入りを制限していることもあり,一部で計画の遅れが生じてきている.
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今後の研究の推進方策 |
これまでに施行した遠隔リハビリでは,安全面では問題なく施行で来ていたので,COVID-19の制限解除次第,新たな対象者に対しても遠隔リハビリを進めていく.先に行った遠隔リハビリで,操作および接続マニュアルの不明瞭な点を修正して,介護職員のみでの接続やトラブルシューティングができるか併せて確認したい. 遠隔服薬指導は,機器を開発と並行しながらプレリミナリーな検討を行いたい.
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