研究課題/領域番号 |
19H03978
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
牧迫 飛雄馬 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70510303)
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研究分担者 |
窪薗 琢郎 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (00598013)
大石 充 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50335345)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 骨格筋 / サルコペニア / アクチニン / 高齢者 / 筋力 |
研究成果の概要 |
本研究では、骨格筋や身体機能の加齢変化に対するαアクチニン3(ACTN3)遺伝子型の影響の検証することを主たる目的とした。ACTN3遺伝子多型の割合は、RR型が約25%、RX型が約50%、XX型が約25%であった。60歳以上の地域在住中高齢者において3年間での握力の低下はACTN3遺伝子多型の影響を受ける可能性が示唆され、とくにXX型(type-Ⅱ線維が少ない)は加齢による筋力低下を加速させる要因となり得ると考えられた。また、XX型は、運動や高タンパク質食品の摂取頻度が乏しいことで身体機能および身体組成の加齢変化を加速させる要因となり得ることが示唆された。
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自由記述の分野 |
老年学、健康科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ACTN3遺伝子型の加齢による骨格筋機能の変化に対する影響を検証することは、フレイルやサルコペニアの効果的な予防対策を検討し、適切な介入手段を再考するうえでも重要な課題である。地域在住中高齢者において3年間での身体機能の低下はACTN3遺伝子多型の影響を受ける可能性が示唆され、運動や高タンパク質食品の摂取頻度が乏しいことでその影響はより顕著となることが確認された。これらの生活習慣も踏まえて、遺伝子多型を考慮した積極的なフレイルやサルコペニアに対する予防対策を講じる必要性が示され、高齢者のフレイルやサルコペニア対策を講じるうえで遺伝子多型も考慮した対策の科学的な根拠の一助となるものと考える。
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