研究実績の概要 |
2019年はAMPA受容体PETイメージング(AMPA PET)の解析手法 を整理した. AMPA PETはStandard uptake value ratio (SUVR), non-displaceable binding potential (BP ND) を画像値として用い, VOI解析, SPM解析を併用して行うこととした. 整理した解析手法で, 先行して行っていた亜急性期脳梗塞患者6例のリハビリテーション過程におけるAMPA PETの画像解析を行った. この解析では脳卒中患者においてSUVRとBP NDが高い相関を示し, 定性的には良好な回復が見られた例では中心前回とその周囲の脳回でAMPA受容体密度の増加を示し, 回復不良例では脳全体で低下していた.現在定量的解析も含めて論文に纏めている. DWI, 安静時fMRIをAMPA PETと融合させる解析手法についても並行して整理を進めた. 一方, パーキンソン病患者を対象としたAMPA PET研究を計画するために外部CROとの契約を行い, プロトコルコンセプトシートおよび臨床研究計画書の作成を進めた.
|