研究課題/領域番号 |
19H03998
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
片山 敬章 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (40343214)
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研究分担者 |
石田 浩司 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (50193321)
小河 繁彦 東洋大学, 理工学部, 教授 (80553841)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 動的運動 / 筋交感神経活動 / 筋ポンプ作用 / 心肺圧受容器反射 |
研究実績の概要 |
【目的】 動的運動時の心肺圧受容器反射による血管運動神経活動を若年者と高齢者で比較する. 同様の内容を2019年度に開始しており,今年度は対象者を増やすことを目的とした. 【実施内容】 対象者を若年(18-24歳)および高齢(65-75歳)の男女を予定していた.しかしながら,コロナウイルス感染拡大予防のため,高齢者については測定ができず,若年者のみの対象者の追加となった(合計15名).運動負荷を予備心拍数の10%,20%,40%に設定し,それぞれ4分ずつの運動とした.安静時および運動時の心拍数,動脈血圧,血管運動神経活動(筋交感神経活動),末梢静脈圧を連続的に測定した.末梢静脈圧は,正中皮静脈にカテーテルを留置し,圧トランスデューサを介して測定した.若年者のデータを解析した結果,自転車運動により推定中心静脈圧の有意な増加が認められ.筋ポンプ作用による心肺圧受容器対する刺激が確認できた.10%強度では,血管運動神経活動は,安静時のレベルと比較して有意な低下が認められた.20%強度では,筋交感神経活動は安静時レベルとほぼ同様となり.40%では有意な増加が認められた.これらの結果から,若年者においては筋ポンプ作用により血管運動神経活動が低下することが確認できた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
若年者および高齢者いずれも対象者の追加を予定していたが,高齢者においてはコロナ感染拡大予防のため測定ができず,若年者のみの増加となったため.
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今後の研究の推進方策 |
コロナ感染予防対策を行いながら,高齢者の追加を行う予定である.自転車エルゴメータ運動時における腕の固定方法を工夫し,橈骨神経からの筋交感神経活動のデータ取得率をあげることを目標とする.
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