研究課題
DNAメチル化に基づく年齢推定法(DNAmエイジングクロック)と直接法で測定される心肺体力(CRF)との関係はほとんど不明である。そこで他の生活習慣因子が存在する場合のDNAmAgeAccelに対するCRFの相対的な寄与を調査した。65~72歳の男性144人のDNA試料を用いて、第一世代および第二世代のDNAm加齢時計を評価した。換気閾値における酸素摂取量(VO2/kg at VT)と最高酸素摂取量(VO2/kg at Peak)は、年代、喫煙・飲酒で調整後もGrimAgeAccelと有意な負の相関を示した。また、VO2/kg at VTおよびVO2/kg at Peakが基準値を上回った場合もGrimAgeAccelの遅延と関連していた。また、GrimAgeAccelおよびFitAgeAccelには、CRFより、ふくらはぎ周囲径、中性脂肪、炭水化物摂取量、喫煙状況がより大きく寄与していた。CRFのGrimAgeAccelおよびFitAgeAccelへの寄与はCRFの維持が高齢男性の生物学的老化の遅延に関連することが示唆された。コーヒー消費量と筋肉量との関連を調べた研究はほとんどない。そこで40~87歳の成人2,085人を対象に検討した。筋肉量は骨格筋量/身長2で評価した。低筋肉量はAsian Working Group for Sarcopeniaが推奨するカットオフ値を用いて定義した。ロジスティック回帰モデルを用いて低筋肉量有病のオッズ比を計算した。低筋肉量の有病率は5.4%であった。コーヒー週1杯未満と比較して、週1~3杯で0.62(0.30-1.29)、週4~6杯または1日1杯で0.53(0.29-0.96)、1日2杯以上で0.28(0.15-0.53)であった(トレンド検定<0.001)。コーヒー摂取は低筋肉量有病率と逆相関する可能性があると考えられた。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Aging Cell
巻: 23 ページ: e13960
10.1111/acel.13960
Br J Nutr
巻: 130 ページ: 127-136
10.1017/S0007114522003099
https://wasedas-health-study.jp/survey/
https://wasedaalumni.jp/value/wasedas-health-study.html
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