研究課題/領域番号 |
19H04030
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
大橋 憲太郎 岐阜大学, 工学部, 准教授 (50332953)
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研究分担者 |
石垣 診祐 名古屋大学, 医学系研究科, 特任准教授 (40378170)
高島 茂雄 岐阜大学, 高等研究院, 助教 (50537610)
天谷 文昌 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60347466)
内尾 こずえ 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 難治性疾患研究開発・支援センター, 主任研究員 (70373397)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ゴルジ体ストレス / ERストレス / CREB3 / ERAD |
研究実績の概要 |
これまでゲノム編集により樹立してきたIRE1, SEL1L, HerpなどER stress系因子欠損細胞株のストレス応答性について野生型株と比較検討した。IRE1欠損Neuro2a細胞を用いた研究では、既存の阻害剤がIRE1非依存的に細胞障害を引き起こすことを明らかにした。また、SEL1L欠損HEK293細胞での検討では、小胞体局在性の転写因子で、ゴルジ体ストレスシグナルに関わるとされるCREB3が小胞体関連分解(ERAD)の基質であることが明らかとなった。一方、別のERAD因子であるHerpはCREB3分解系に関与しないこともHerp欠損細胞の解析により明らかとなった。 また、上記と同様に手法により、CREB3, ATF3, GADD153などの欠損細胞株の樹立も試みた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
既に作製済みのCREB3発現コンストラクトを用いた検討に加えて、内因性CREB3を欠損した細胞株での検討も必要と考え研究を進めたが、樹立した細胞株でのゴルジ体ストレス経路の解析が十分に進められていないため。
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今後の研究の推進方策 |
既に作製済みのCREB3発現コンストラクトに加え、CREB3制御因子の1つCREBRF発現コンストラクトを作製・解析することにより、CREB3経路の制御について検証を進めたい。また、CREB3の標的因子が明確でないことから、既に報告のあるCREB3標的因子(Herpなど)の発現制御について、CREB3欠損細胞などを用いて検討を進める予定である。
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