カロリー制限(CR)の抗老化機構におけるFoxO1及びFoxO3転写因子の役割、特に炎症抑制に着目し、研究を行なった。まず、骨髄球系細胞特異的にFoxo1あるいはFoxo3遺伝子が欠失するマウスを作製し、野生型マウスとともに自由摂食(AL)、CR環境下で飼育した。細胞レベルでの炎症の指標となるInflammasomeの活性化を腹腔内マクロファージにおいて解析した。Inflammasomeの活性化は、CRによって抑制されること、AL飼育下では、Foxo1欠失によって活性化が減弱し、炎症ストレス耐性が増強することを示した。今後、CR条件下でのFoxO1、FoxO3の役割をさらに検討する。
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