研究課題/領域番号 |
19H04052
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
鈴木 卓弥 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (30526695)
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研究分担者 |
井上 亮 摂南大学, 農学部, 教授 (70443926)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 腸管バリア / アンモニア / タイトジャンクション |
研究成果の概要 |
腸管は、大量の異物が流れ込む場であるため、それらの侵入を防ぐ生体防御(バリア)の最前線を担っている。この腸管バリアの制御が崩れると、炎症を基盤とした種々の疾患につながる。本研究は、腸内細菌の主要な代謝産物であるアンモニアによる腸管恒常性の破綻のメカニズムを明らかにすることを目的とした。一連の研究から、腸管内に異常蓄積したアンモニアは、腸管バリアの主要構造であるタイトジャンクションを損傷すること、この作用はアンモニアが腸管上皮細胞のミトコンドリア機能を損傷し、酸化ストレスを起こすことによって引き起こされることが明らかとなった。本研究成果は、腸管バリア制御の新たなメカニズムを示すことができた。
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自由記述の分野 |
食品科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腸管バリアの損傷は、炎症性腸疾患だけでなく、代謝性疾患、腎臓病、自閉症スペクトラムなど、様々な疾患の発症や進展に関わることが明らかになり、新たな治療ターゲットとしても注目されてきている。本研究は、アンモニアが腸管バリアのネガティブレギュレータであることを見出し、その作用機序を明らかにした。広く人の研究に貢献しうることが考えられる。
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