研究課題/領域番号 |
19H04061
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
浜岡 隆文 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70266518)
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研究分担者 |
脇 裕典 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (00466765)
杉本 昌弘 東京医科大学, 医学部, 教授 (30458963)
中山 一大 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (90433581)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 筋力トレーニング / 褐色脂肪組織 / 血中アミノ酸濃度 / 血中分岐鎖アミノ酸濃度 |
研究実績の概要 |
健常男女191名(平均年齢38歳)を対象として,安静空腹時の褐色脂肪密度と血液代謝産物との関連(N=173)、および筋力トレーニングによる褐色脂肪密度と血液代謝産物の変化(N=18)を検討した。身長,体重およびインピーダンス法を用いて体脂肪率,体脂肪量,除脂肪体重を測定した。褐色脂肪密度の測定は、TRS装置(浜松ホトニクス製)(送受光間距離3cm)にて,鎖骨上窩の組織総ヘモグロビン濃度(T-Hb)を測定した。筋力トレーニング実験では、全身7種類の筋力トレーニングを週2回行う群(N = 9)、または筋力トレーニングを行わない対照群(N = 9)に無作為に振り分け、冬期に週2回、10週間の介入を行った。 安静空腹時の測定において、T-Hbの高低(≧74 microM、<74 microM)を従属変数、各血中アミノ酸濃度を独立変数としたロジスティック回帰分析の結果、男女とも各血中アミノ酸濃度がT-Hbの高低に有意に関連していた。血中アミノ酸濃度に体組成を加えた独立変数では、関連が強くなった。トレーニングの有無によるT-Hbの差異は見られなかった(p = .180)。筋力トレーニング群のみにおいて、T-Hbの変化量と血中分岐鎖アミノ酸の変化量との間に負の相関関係が確認された(r = -.789, p = .011)。 以上の結果から、血中アミノ酸濃度および体組成の測定により、ある程度ヒト褐色脂肪密度を予想することができることが示された。また、今回用いた筋力トレーニングでは、褐色脂肪密度を増加できなかったが、褐色脂肪の変化量と血中分岐鎖アミノ酸の変化量には関連があることが示された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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