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2020 年度 実績報告書

大域的マップマッチングに基づく「屋内外」経路推定の確立と防災訓練への適用

研究課題

研究課題/領域番号 19H04115
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

山本 大介  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00402470)

研究分担者 松尾 啓志  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00219396)
梶岡 慎輔  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40609517)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード地理情報システム / BLEビーコン / 屋内位置推定
研究実績の概要

本研究の目的は、屋内と屋外の両方にまたがる人の移動経路を推定するために、BLEビーコンとGPSの両方のデータを融合し、全体最適な経路を推定する手法を確立することである。これにより、屋内外の経路を高精度に推定できるだけでなく、高層ビルの近くや半屋外などGPSの電波が弱い場所にBLEビーコンを補助的に設置して推定精度を向上させるなど、「屋内」と「屋外」に「半屋外」も加えた柔軟な経路を高精度に推定可能にする。
本年度は、これらの屋内外位置推定を可能にするための、ビーコンネットワークの構築手法について検討した。具体的には、屋内外にまたがるビーコンネットワークをWebブラウザを用いて容易に編集可能なツールを開発した。さらに、それらを用いて生成されたビーコンネットワーク、および、GPSデータとビーコンデータを用いて、屋内外にまたがる経路推定に関する実験を行った。実験の結果、屋内外にまたがる経路推定を行うことが可能であることを示した。さらに、当初の研究にはなかった、ブロック型記述言語を用いた、音声案内コンテンツ生成の仕組みについての研究も実施した。音声による災害案内などとの組み合わせも今後研究していきたい。
また、ビーコンネットワークの自動生成に関する初期的な検討も行った。まずは、ボロノイグラフ・ドロネーグラフを用いた簡便な手法で構築を行ったところ、一定の有効性は示したが、環境によってはうまくいかないことも分かった。これらの改善は次年度以降の課題である。また、一方で、コロナ禍であり、防災訓練を用いた大規模な実験を実施することができなかった。これらの実施方法についても今後の課題である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

基本的なアルゴリズムの構築や、ビーコンネットワークの編集システムなど、当初の計画以上に研究を実施することができた。一方で、大規模な実験がコロナ禍で出来なかったことなど、懸念点もあり、おおむね順調に進展していると判断した。

今後の研究の推進方策

おおむね、研究は順調に進展しているため、当初の計画通り研究を進めていく。コロナ禍で実験できなかった大規模実験に関しては、一部規模を縮小して実施していく。
。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] ブロック型ビジュアルプログラミング機能を有する音声対話シナリオ編集システム2020

    • 著者名/発表者名
      古市 瑞希, 山本 大介, 高橋 直久
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌デジタルコンテンツ

      巻: 8 ページ: 1-15

    • 査読あり

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公開日: 2022-12-28  

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