研究課題/領域番号 |
19H04146
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
鏡 慎吾 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (90361542)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ディスプレイ / バーチャルリアリティ / 画像,文章,音声等認識 / ユーザインタフェース |
研究実績の概要 |
本年度は、システム全体およびそのユースケースについての検討を行うとともに、レーザ走査投影システム、映像制御システム、高速計測システムのそれぞれについて原理及び実装方針についての基礎検討を行った。 レーザ走査投影システムおよび映像制御システムについては、互いに密接に関連するものであることから一体として検討を進めた。想定する映像制御方式について、レーザ走査投影システムを導入する前段階として現有の Digital Micromirror Device (DMD) プロジェクタによる走査投影のエミュレーションを実装し予備実験を行ったところ、想定通りの視認結果が得られる見通しを得た。投影方式についてはラスタ型とベクタ型の双方を検討したが、研究期間内でのシステム実装の現実性と効果を考慮して、本研究ではベクタ型に注力することとした。これらの検討結果に基づきシステム構成要素の選定・導入を行い試験実装に着手した。高速計測システムに関しては、DMD 上に表示された 2 値パターンから光学的に濃淡縞パターンを生成し投影するためのプロジェクタ光学系の設計を行い、高速カメラとの組み合わせにより、位相シフト法による高速3次元計測が可能となることを確認した。また、ユースケース例を検討するためのテストベッドとして落下する水滴群への投影および吊り下げられ揺動するスクリーンへの投影を行うシステムを構築し、動作確認を行うとともに予備的な評価を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
映像制御方式の検討に時間を要したことにより経費の一部を繰り越して研究を継続した。これによる遅れ以外については概ね順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
当年度までに実施した基礎検討結果に基づいて具体的な実装と評価を進めていく予定である。
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