研究課題/領域番号 |
19H04155
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
陶山 史朗 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (70457331)
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研究分担者 |
山本 裕紹 宇都宮大学, 工学部, 教授 (00284315)
水科 晴樹 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 講師 (20389224)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 3D表示 / アーク3D表示 / 遠距離観察 / 高視域運動視差 |
研究実績の概要 |
パブリックビューイングなどの公共的な場において,数10 m 以上から遠距離観察できる大画面の裸眼3D表示技術が実現できれば,大きなインパクトを与えられる.本研究では,遠距離観察時に,アーク3D表示の書き換えを,構成要素の線刻の2次元位置と知覚される奥行きを変化できる新提案により達成し,遠距離・大画面3D表示の実現を目指す. 1.3D像を構成する輝点の位置を自由に配置するため,線刻の2次元位置を自由に変化できる方法の確立を目指す.格子状に多数の線刻を配置する方法において,小ピッチで配置すると,線刻同士が大幅に接近したり,線刻同士のクロス点が増加することによる不必要な散乱の状況を評価し,若干の改善の必要性を明らかにした.また,多数の線刻中で所望の線刻のみを照明用表示装置を用いて選択的に照明を行う方法について検討を加え,まずプロジェクタにより,線刻を選択できる可能性があることを明らかにした. 2.3D像の奥行きに対応する輝点の飛び出し量を変化させる方法の確立を目指し,角度の異なる線刻のアレイ状の配置を用いて線刻の半径を実効的に変化可能にする方式に関しては,線刻が破線状となり離れすぎると,奥行き知覚へ影響が生じることが分かった.また,異なる照明角度を有する複数の照明用表示装置を利用して飛び出し量を変化する方法に関しては,主な条件下において照明角度に対する奥行き変化を把握できた. 3.輝点の離散的な奥行き位置から,連続的な奥行きを知覚させるためのNon-overlapped DFD表示方式の適用に関しては,形状効果のない2つの輝点について,奥行き融合条件を把握し,2点だけでも融合することを明らかにした.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の概要に示したように,1,2,3 の各研究項目において,進捗状況に多少の差はあるものの研究全体としては申請書に記載したものと同等の進捗状況となっている.
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今後の研究の推進方策 |
現在,順調に研究が進んでいる状況であり,来年度以降も,おおむね申請書に記載した通りに進めていく予定である. 1.3D像を構成する輝点の位置を自由に配置するため,線刻の2次元位置を自由に変化できる方法の確立を目指し,格子状に多数の線刻を配置する方法について検討を加える.線刻より構成される画素を小ピッチで配置すると,線刻同士が大幅に接近したり,線刻同士のクロス点が増加し,不必要な散乱が若干生じる可能性があるため,その改善策を模索していく.また,多数の線刻中で所望の線刻のみを照明用表示装置を用いて選択的に照明を行う方法について検討を加え,プロジェクタやLCDによる線刻の選択可能な条件を模索する. 2.3D像の奥行きに対応する輝点の飛び出し量を変化させる方法の確立を目指し,角度の異なる線刻のアレイ状の配置を用いる方式に関しては,未選択のサブピクセル領域が空白部分となり,線刻が破線状となるため,この破線状の線刻が奥行き知覚に与える影響を抑制できるサブピクセル構成の条件を探索/改善する.また,異なる照明角度を有する複数の照明用表示装置を利用して飛び出し量を変化する方法については,複数の照明用表示装置を用いて,照明角度を変化させ,異なる飛び出し量を有する輝点を生成可能とすることを目指す. 3.輝点の離散的な奥行き位置から,連続的な奥行きを知覚させるためのNon-overlapped DFD表示方式の適用方法の確立のために,Non-overlapped DFD表示方式における奥行き融合条件について検討し,形状を認識できる場合において,その形状の歪みなどの影響が危惧されるため,その影響を評価していく.
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