画像やテキストの認識・生成を行う人工知能は近年驚異的な進歩を遂げ、社会的にも大きなインパクトを与えている。その原動力となったのは、大量のデータから学習した大規模言語モデルであるが、本研究では知識グラフという異なる形式の知識基盤の獲得方法とその有効性を示した点に独創性がある。知識グラフは、大規模言語モデルと併用することで人工知能の性能をさらに向上できる可能性があると同時に、解釈性や可制御性に優れた表現であるため、今後の社会でより信頼性の高い人工知能技術を実装・展開するための重要なアプローチになると考えられる。
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