研究課題/領域番号 |
19H04168
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
川村 隆浩 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 本部, 統括監・研究監 (10426653)
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研究分担者 |
古崎 晃司 大阪電気通信大学, 情報通信工学部, 教授 (00362624)
江上 周作 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (20846000)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ナレッジグラフ / 機械学習 / オントロジー / 解釈可能性 / 説明可能性 / セマンティックWeb / 人工知能 |
研究実績の概要 |
解釈可能なAIシステムの実現を目指して、推理小説をナレッジグラフ化したデータを共通のテストセットとした論理推論、および機械学習による推定技術の深耕、体系化を進めている。
2年度となるR2年度はコロナの影響により例年開催していた勉強会や説明会もオンラインで開催した上で、ナレッジグラフ推論チャレンジ(コンテスト)第3回もオンラインにて3月に開催し、約50名の参加者を得た。第3回チャレンジではシャーロック・ホームズ短編小説に基づくナレッジグラフを新たに3つ作成し、計8つに増やして実施した。Embedding技術を活用した機械学習技術の導入から、オントロジーを用いたセマンティックなリンキング技術まで多くの提案が応募された。毎年、継続的に改善提案を応募されている方も複数おられ、今年度は昨年度2位であったEmbedding技術を用いた手法の改善手法が優勝した。また、学生やテックベンチャーらによるツール部門、アイデア部門への投稿も目立った。
また、R1年度に実施した第2回チャレンジについて人工知能学会全国大会にてオンライン発表した。一方で、当初予定していた国際会議JIST(Joint International Semantic Technology Conference)でのワークショップ開催、国際チャレンジ開催は、会議自体が中止されたため、実施できなかった。関連研究・団体との連携として、デジタルアーカイブ推進コンソーシアム(DAPCON)第3回技術セミナー(2020年5月28日)にて講演を実施した。また、R3年度以降の国際チャレンジ開催に向けて、英語サイトの充実、ワークショップの開催計画、ナレッジグラフの洗練化などの準備を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナの影響で国際チャレンジ開催を1年延期したが、継続的に国内チャレンジの開催、ナレッジグラフの追加・洗練化、外部発表、外部連携を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
R3年度は、11月に開催予定の国際会議JIST(ACM International Joint Conference on Knowledge Graphに改名)にてワークショップの開催を計画している。しかし、コロナの影響によっては参加者の安全が第1であることからさらなる延期の可能性も見込まれる。ただし、その場合も国内版チャレンジは開催予定である。
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