本年度は、SATオラクルを用いた解法に関して、(A)実時間システムの最適スケジューリング、(B)推移関係を表すSAT節の削減手法、(C)Robust MaxSATの実装、に取り組み、2件の学術発表を行った。 (Aa)過負荷な単一プロセッサの実時間スケジューリング問題のMaxSAT解法に関する論文を執筆した。 (Ab)物流センター内の仕分け機の最適スケジューリングの為のMaxSAT解法のプロトタイプを作成した。 (B)グラフの頂点間の到達可能性を判定する為のSAT節の数を削減する新たな手法を編み出し、従来手法に比べ効果があることを定量的に確かめた。 (C)従来の実装の見直しを行い、数倍程度の速度向上に成功した。
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