本研究成果は多関節構造を有するロボットの移動・操作といった基本的な行動生成論の確立に推力という付加要素を加えた新しい学術分野と捉えることができ,これは飛行ロボット分野と操作能力を有する多足型ロボット分野の二つの枠組みを融合したものと考えられる.したがって,ロボットの身体構成、知覚構築、行動制御という基礎理論の一般化と体系化は本研究で扱う地上と空中の二つのフィールドにとどまらず,水中移動ロボットや宇宙ロボット分野への波及効果も期待できる.また,空中作業に主眼を置く本研究成果は高所作業の自動化といったより高次な産業革新の促進を可能にし,サステナブルな社会の実現に貢献していると考える.
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