研究成果の概要 |
全身代謝システムを血液,膵臓,肝臓,骨格筋,脂肪組織,心臓,胃腸,脳の8つの臓器に分解し,各臓器において,物質変換だけでなく, ATP, NADH, NADPH, GTP, FDHを含む補酵素が関わるエネルギー変換も数理モデル化した。臓器モデル間を血液中のグルコース,乳酸,アラニン,脂肪酸,トリグリセリドなどを介して結合する,217の反応流束,1141の動力学パラメータからなる,202の代謝物が時間変化する常微分方程式モデルである。膵臓が放出するインスリンをレギュレータとして,食事,安静時,絶食時における各臓器の代謝流束分布や血液中代謝物濃度変化の予測に成功した。
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