研究課題/領域番号 |
19H04212
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62010:生命、健康および医療情報学関連
|
研究機関 | 富山大学 (2020-2022) 金沢医科大学 (2019) |
研究代表者 |
伊藤 哲史 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (90334812)
|
研究分担者 |
小野 宗範 金沢医科大学, 医学部, 教授 (30422942)
高橋 宏知 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (90361518)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 聴覚 / 神経回路網 / デコーディング / オプトジェネティクス / brain machine interface |
研究成果の概要 |
聴覚伝導路のハブである下丘の構成細胞および神経回路を考慮して最適なbrain-machine interface (BMI)刺激様式を明らかにするため、3つの実験を実施した。そして、(1)聴覚伝導路の細胞種構成を考慮した神経回路の機能構築の解明に成功し、(2)聴覚伝導路の多数の神経細胞からの神経活動記録、光刺激によるその活動制御系、大規模データの解析方法、の確立に成功し、さらに(3)動物の聴覚認知の行動学的計測モデルの確立と神経活動の制御技術の確立にも成功した。以上の確立した技術を投入して、聴覚BMIの具体的な構築について今後進めていきたい。
|
自由記述の分野 |
神経解剖学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人間のコミュニケーションはその多くを音声に頼っており、難聴は人生の質を大いに低下させる。先天的ないし後天的に失われた聴覚を再獲得する方法としてBrain-Machine Interface (BMI)の一種である脳刺激型補聴器が理想的な解決策である。しかしながら、患者の脳を電気刺激した研究では、言語音のような時間変化を伴う複雑な音の認知は成功していない。本研究は、言語音のような時間変化する複雑音の脳内情報表現様式を単一細胞レベル及び神経回路レベルの両面から解明することに成功した。これらの研究成果から、今後下丘における最適なBMI刺激様式が決定できると期待される。
|