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2020 年度 実績報告書

DNA損傷部位特異的に集積する転写共役修復因子群を同定・評価する新規技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19H04266
研究機関大分大学

研究代表者

橋本 悟  大分大学, 理工学部, 客員研究員 (60352150)

研究分担者 寺林 健  大分大学, 医学部, 助教 (40452429)
岡 泰由  名古屋大学, 環境医学研究所, 講師 (60762383)
荻 朋男  名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (80508317)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードDNA損傷
研究実績の概要

DNA損傷を修復する最初のステップは、DNA損傷の認識から始まる。この損傷認識機構の一つとして、転写中のRNAポリメラーゼが重要な役割を担っていることが知られているが、その詳細なメカニズムは不明である。その原因として、細胞内においてDNA損傷とRNAポリメラーゼが衝突したゲノム上における部位特異的な現象を評価する実験系が無いためである。本研究ではDNA損傷に衝突したRNAポリメラーゼを評価する新しい実験系を開発し、RNAポリメラーゼによる損傷認識機構の解明を目的とし、DNA損傷認識機構の破綻に伴って生じるDNA修復異常疾患群の病態解明を目指す。
前年度までに、光架橋オリゴを用いてゲノム上における時間・空間的に任意のDNA損傷を導入する実験系を開発している。この実験系を用い、導入したDNA架橋部位付近でのRNAポリメラーゼによるRNA合成を、RNA免疫沈降法にて検出することに成功した。しかしながら、開発した実験方法では検出感度が低いことが問題点として浮き上がった。
また開発した実験系では、DNA架橋を導入する際に紫外線の照射が必要となっている。このため、架橋の導入に必要な紫外線量では細胞死の誘導が生じないことをを確認した。しかしながら、紫外線を使用しているため、DNAの酸化損傷が誘導されている可能性も否定できない。このため、可視光によるDNA損傷導入技術の開発を開始した。
他にも、種々のDNA修復欠損病態モデルマウスの皮膚より角化細胞の樹立を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

感度は低いが、DNA損傷導入部位でのRNAポリメラーゼの停止を検出する事が可能になったため。

今後の研究の推進方策

今後は、問題となっている実験評価系の感度を改善する。さらに光技術を用い、DNA架橋以外のDNA損傷を、ゲノム上の時間・空間特異的に作成する技術を開発する。また、マウスの皮膚角化細胞を用い、様々な条件下での遺伝子発現プロファイリングの比較を行い、病態の違い、特に発癌リスクの違いを検証する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] IGBMC(フランス)

    • 国名
      フランス
    • 外国機関名
      IGBMC

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公開日: 2021-12-27  

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