研究成果の概要 |
DNA二重鎖切断修復は相同組換えと非相同末端結合経路で修復される。切断端に化学修飾や共有結合した蛋白質があると、非相同末端結合経路の再結合や相同組換え時のDNA合成を阻害する。そのため修復の前に、切断端は5’リン酸基と3’水酸基を保持した切断端に変換しておく必要がある。本研究の目的は、切断端周辺の付加体(塩基損傷や切断端に共有結合する蛋白質)を除去し、3末端水酸基と5’末端リン酸基をもつ切断端に変換する分子メカニズムを明らかにすることにあった。本研究によって、切断端周辺の付加体の除去にユビキチンリガーゼUBC13, RAP80, BRCA1が重要な役割を担っていることを明らかにした。
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