研究課題
持続可能な食料生産と消費に関わる環境リスクを分析・特定し、より効率的な改善策の立案に資することができる手法を開発することを目指し、本年度は以下の課題に取り組んでおり、これまで研究実績として以下のような成果が得られた。【食料生産に関わる環境負荷量の算定と環境容量超過指標の開発】食料生産に関わる直接的な環境負荷としての水資源消費、栄養塩排出、土地利用について各国における環境負荷量を推定し、GLIOモデルのセクターに連結を行った。また、3つの環境側面について、環境容量超過リスクを評価することのできる指標としてエコロジカル・フットプリントを拡張した環境容量超過に関する評価指標を作成し、GLIOモデルでの評価への適用可能性についての検証を行った。【国際産業連関分析モデルにおける貿易構造の細分化と環境容量超過リスク評価指標との連結】国際産業連関分析モデル(GLIO)を用いることで食料生産に関わる直接・間接的な環境負荷を世界のサプライチェーン全体で評価するため、各国における水資源消費、栄養塩排出、土地利用に関する環境負荷と環境容量超過に関する評価指標との接合を進めた。【構造経路解析における地域、セクターの詳細化への対応とホットスポット分析の実証】複雑な世界のサプライチェーン構造におけるホットスポットを特定するため、構造経路分析モデルを援用することでその実現を目指し、本年度は詳細な地域およびセクターの区分に対応した構造経路分析モデルの高解像度化を継続して進め、GLIOモデルおよび環境負荷データに連結した環境容量超過リスク指標とを組み合わせてホットスポット分析を行った。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 6件)
Science of The Total Environment
巻: 825 ページ: 154108~154108
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Resources, Conservation and Recycling
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