2020年度には、アジア域内のポスト冷戦世代に見られる対中認識を中心に、それぞれの国・地域に見られる対外認識の特徴、及びその変化の様相について、『アジアの国民感情』(中央公論)という本を刊行した。同書は、第16回樫山純三賞一般書賞・最終選考対象作品となり、韓国語への翻訳オファーを受けるなど、反響が大きかった。また、オーストラリアと日本における中国系移民二世を対象にしたインタビュー結果の論文を執筆し、それぞれ中国語と英語のジャーナルに投稿する準備を行った。またプリンストン大学現代中国センターの研究グループと共同研究を始め、2021年度の本の刊行に向けた活動に着手した。
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