研究課題/領域番号 |
19H04359
|
研究機関 | 新潟県立大学 |
研究代表者 |
渡邉 松男 新潟県立大学, 国際地域学部, 教授 (70582469)
|
研究分担者 |
黒川 基裕 高崎経済大学, 地域政策学部, 教授 (30363774)
伊藤 真一 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (40386389)
高橋 与志 広島大学, 国際協力研究科, 准教授 (80325208)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | ガーナ / 農村工業化 / 包摂的発展 / 中小規模農民 / 農民組織化 / ビジネス能力向上 / テストマーケティング / グローバル・バリューチェーン |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、ガーナにおける農村ベースの工業化を含む中小規模農民のアグリビジネスの現状と可能性を把握し、資源ブームによる成長から疎外されてきた農村部の持続的発展の方途を検討することである。 初年度の1999年は、当初の計画では2回の現地調査(8~9月および2月)を予定していた。だがコロナ禍によるガーナ政府のビザ発給停止により、後者の調査が延期となった。 前者については、4月から8月まで対面(6月)およびオンライン会議を数次実施し、研究全体の計画とゴールおよび分担を確認したうえで、現地調査の準備(調査項目・面談先の同定、アポイントメント取得等)を行った。 8~9月の現地調査では、10のガーナ政府省庁・実施機関(農村工業化分野の政府方針と支援諸政策)、ガーナ大学農学部(農業の現状と課題レク、研究協力の可能性)、在ガーナ日本大使館、国際協力機構(JICA)事務所(日本の支援方針、実施プロジェクトの現状)との面談に加え、事例研究として農産物加工まで手掛ける3つの小・中規模農園(ハーブ、マンゴー、パイナップル・野菜・コメ)、2軒の加工業者(シアバター石鹸、ドライフルーツ)の視察を実施した。帰国後はフォローアップとして、面談内容の記録と共有、ガーナ大学との協力体制の構築を進めるとともに、現地で調達したラフィア材を用いた試作品制作、タコラディ技術大学とワークショップの開催準備(現地研究協力者の調整作業を含む)を行った。 初年度の成果として、前半は計画に沿って順調であったが、右に述べたように第2回目の現地調査ができず、また現地側でも様々な政治、経済、研究活動が停止した状態で、本研究も大きな影響を受けた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍により、研究の初期段階で重要な位置を占める現地調査が1回しか実施できなかった。また同様の理由により、現地の活動が停止し、研究協力やワークショップの調整も停滞した。
|
今後の研究の推進方策 |
コロナ禍の状況を注視しつつ、日本国内で可能な文献調査、ラフィア材を用いた試作品の制作を進める。また日本及びガーナ側でも普及しつつあるオンライン会議システムを活用し、ガーナ大学農学部との研究協力、オンラインワークショップの可能性を模索する。
|