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2022 年度 実績報告書

バナナ栽培農民の戦略の地域史と食料主権に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 19H04361
研究機関北海学園大学

研究代表者

小松 かおり  北海学園大学, 人文学部, 教授 (30334949)

研究分担者 佐藤 靖明  長崎大学, 多文化社会学部, 准教授 (30533616)
田中 啓介  東京情報大学, 総合情報学部, 准教授 (60747294)
北西 功一  山口大学, 国際総合科学部, 教授 (80304468)
小谷 真吾  千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (90375600)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードバナナ / 地域史 / 食料主権
研究実績の概要

今年度は、おもに、国内におけるバナナの品種の分布と利用の調査に加え、バナナの葉のサンプルの採取とDNAの抽出、系統樹の作成をおこなった。
近年日本では、希少性と無農薬栽培をセールスポイントとして国産バナナの栽培が拡がっている。一方、奄美大島以南の琉球列島や小笠原諸島では、各地で、「シマバナナ」(地元のバナナ)として知られる一群のバナナが遅くとも明治時代から存在するが、その実態はよくわかっていない。「シマバナナ」という名称は、「わたしたちの(昔からある)」という趣旨の呼称か、特定の遺伝グループを指しているのかはこれまで明確ではなく、今回の調査の目的のひとつは、これらのバナナの遺伝的な近縁関係の解明である。
現地調査としては、奄美大島、宮古島、沖縄本島における調査を実施した。奄美大島は、これまでほとんど品種の網羅的な調査が行われておらず、昨年度から収集した50ほどのサンプルは、沖縄・小笠原と比較する貴重なサンプルとなった。これらのサンプルをDNA抽出、ライブラリー作製およびシーケンス、サンプル間の変異解析(RAD-seq解析)、系統解析までをおこなった。現在、この成果を用いて、日本国内でのバナナの品種の移動と各地での品種の扱われ方についての仮説を検討中である。
成果の一部は、国内外の学会や国際会議で発表した。カメルーンにおける調査結果の一部は、現地研究者との国際会議において発表し、当該国に還元した。また、奄美大島で資料の収集に地元の小学生と協働するなど、子どもたちが身近な農や自然に興味をもつきっかけとして科学教育にも貢献している。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 改良型ddRAD-seq法を用いた栽培バナナの分子系統解析2024

    • 著者名/発表者名
      田中啓介・小松かおり・佐藤靖明・小谷真吾・Kitalong Christopher・Yin Yin Nwe・北西功一・四方篝
    • 学会等名
      日本植物分類学会
  • [学会発表] 奄美大島におけるバナナ栽培の現況2023

    • 著者名/発表者名
      山本宗立・佐藤靖明
    • 学会等名
      日本熱帯農業学会
  • [学会発表] Preliminary Survey on Diversity of Banana Cultivars in Amami-Oshima Island, Kagoshima, Japan2023

    • 著者名/発表者名
      Sota Yamamoto and Yasuaki Sato
    • 学会等名
      The 10th East Asian Island and Ocean Forum (EAIOF)
    • 国際学会
  • [備考] バナナの足研究会

    • URL

      https://sites.google.com/view/brnj/japanese?authuser=0

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公開日: 2024-12-25  

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